8月21日、日本バスケットボール協会は公式Youtubeチャンネルを更新し、日本代表の裏側に迫る密着動画コンテンツ『INSI…

 8月21日、日本バスケットボール協会は公式Youtubeチャンネルを更新し、日本代表の裏側に迫る密着動画コンテンツ『INSIDE AKATSUKI』を公開。19日に行われた国際強化試合「SoftBank CUP 2023 東京大会」スロベニア戦の様子を伝えた。

 ワールドカップ前最後の強化試合となったスロベニア戦はフランス戦と同様、渡邊雄太(フェニックス・サンズ)が負傷のためメンバー外となった。直前練習を終えた富樫勇樹(千葉ジェッツ)は「ケガ人を出さず、そして日本のバスケットの意地を見せる。頑張ります」とコメント。そして、試合前の会場では惜しくも代表選外となった須田侑太郎(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)が、メンバーと言葉を交わす姿も。大会本番を直前に控える緊迫感と最高潮に高まったチームの団結がそこにはあった。

 試合は、第1クォーターこそFIBAランク7位の強豪相手に5点差と食らいついたが、徐々に点差を広げられ最終スコア68−103で敗戦。世界の壁の高さを痛感させられる一戦となった。

 それでも、試合後のロッカールームでトム・ホーバスヘッドコーチは「アジア最上位になれるとみんなが信じているのならいろいろなことができます。間違いないです」と声をかける。「僕の経験では、こういうゲームのあとは昇るか沈むかどちらかになる。頭を下げないで。私も信じています」と本戦に向けた気持ちづくりの重要性を説いた。

 吉井裕鷹(アルバルク東京)はこの結果について「点差のままだと思います」と語る。「自分たちの3ポイントシュートも20パーセントちょっとに落ち込んでしまったし、速攻でのイージーなレイアップだったりディフェンスのボックスアウトをもっと削っていければ、20点差くらいには収まっていたと思います」と試合内容を振り返った。

 また、試合終了後にはワールドカップに向けた壮行会も実施。渡邊は改めて「パリオリンピックの出場権を獲得できなかった場合、代表のユニフォームを脱ぐ」とファンに決意を語った。また、「ここにいるメンバー、最終メンバーには選ばれなかったけれどもずっと一緒に練習をしてきたメンバーと戦っていきたいと思っています」とさまざまな思いを背負って沖縄の地に乗り込むという覚悟を伝えた。

 実戦調整を終えた日本代表。「FIBAワールドカップ2023」はいよいよ4日後に迫った。ドイツ(FIBAランキング11位)との1次ラウンド初戦は8月25日、21時10分にティップオフだ。

【動画】最後の強化試合を終えて…日本代表の密着映像『INSIDE AKATSUKI』