■ジャックドール
【中間調整】優れた先行力を武器とする馬。昨年はGI勝ちこそなかったが金鯱賞、札幌記念と強力メンバーのGIIで2勝を挙げた。そして今年初戦だった大阪杯で待望のGIタイトルを掴んでいる。前走・安田記念はさすがに距離が短かったようだが、それでも2番手キープからいったん先頭に躍り出て0秒3差の5着に踏ん張れたあたりは、国内最強クラスの力量ゆえだろう。その後は、いったん緩むと調整が難しい馬ということで、早い段階で札幌記念→天皇賞・秋という昨年同様のローテで挑むことが内定。
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7月26日に放牧先から函館に入り、29日のウッド単走が初時計。昨年以上に楽な手応えでいい時計を出せており、ここへ来てのパワーアップぶりも感じさせる。1週前は古馬1勝クラスを猛然と追い詰め、直線入口で並んでいくと、そこで出されたゴーサインへ鋭く反応し5馬身の先着を果たした。
【最終追い切り】レース当週は本番でも跨る武豊騎手が騎乗し、函館芝コースを単走。水分を含んで走りにくそうな馬場コンディションをものともせず力強い走りで進み、促された直線では単走とは思えない気迫を感じさせ、滑らかに加速できていた。
【見解】安田記念が挟まっているぶん、昨年よりレース間隔は短くなっているものの函館入りしての調整ぶりは、勝利した昨年時の過程をほぼ踏襲できている。昨年と比較してよりドッシリとして、動くべきところはド迫力で動くようになっており、競走馬として数段レベルアップした感。今年下半期の最大目標は天皇賞・秋にありそうで、あくまで前哨戦仕様ではあるものの、ここでしっかり結果を残せる状態にまで仕上がっている。
総合評価「S」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。















