8月17日に有明アリーナで「SoftBank CUP 2023(東京大会) バスケットボール男子日本代表国際強化試合」が行わ…

 8月17日に有明アリーナで「SoftBank CUP 2023(東京大会) バスケットボール男子日本代表国際強化試合」が行われ、日本代表(FIBAランキング36位)がフランス代表(同5位)と対戦。前半終了時点で40-45と食い下がったが、最終スコア70-88で敗戦を喫した。

 負傷の渡邊雄太(フェニックス・サンズ)を欠くなか、吉井裕鷹(アルバルク東京)は河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)、富永啓生(ネブラスカ大学)、馬場雄大、ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)とともに先発出場したが、第1クォーター開始46秒、同1分41秒と立て続けにファウルを吹かれ、ベンチへと下がった。

「相手のセンターはあまりフリースローが入らない。あとはトランジションから勢いに乗られたら、絶対にダンクまでもっていかれます。そこでファウルを使っていくというのがチームの決まり事としてあったので、仕方ないと思います」

 2022年7月に日本代表デビューを飾った吉井にとって、ヨーロッパの強豪国と対戦するのは初めてのことだった。ルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)などNBA選手を擁するフランスとの一戦を終えて、「嫌がるところをしっかりと突いていけば、(フランスも)嫌がっている部分はありました。相手をスカウティングして、しっかりと(やるべきことを)遂行できれば、隙は見えてくると思います」とコメント。また、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」でのドイツ代表(同11位)戦、フィンランド代表(同24位)戦を見据えた意味でも大きな経験になったという。

「戦い方に関してはみんなの自信がついたと思います。ディフェンスでは“お手上げダンク”のようなプレーもそこまでありませんでした。ディフェンスでかき乱すことを40分間遂行し続ければ、もしかしたら(勝機は)あるのかなと感じました」

 吉井はファウルトラブルに陥り、13分52秒の出場で1リバウンド1アシストと特筆すべきスタッツを残せず。それでも、渡邊不在の状況でパワーフォワードのポジションを務め、主にディフェンスで強さを見せた。「(チームとして)今のバスケットをもっと磨いていったら、いいディフェンスやいいオフェンスができると思います」。フランス戦での経験を19日のスロベニア代表(同7位)戦につなげ、いよいよ本大会に挑む。