フルトンを圧倒し、戴冠を果たした井上。その強さはアメリカも震撼させている。(C)Getty Images 井上尚弥(大橋)の存在感は、文字通りワールドワイドだ。 昨年12月にバンタム級4団体統一王者となり、勢いそのま…
フルトンを圧倒し、戴冠を果たした井上。その強さはアメリカも震撼させている。(C)Getty Images
井上尚弥(大橋)の存在感は、文字通りワールドワイドだ。
昨年12月にバンタム級4団体統一王者となり、勢いそのままにスーパーバンタム級転向を決めた井上。初戦となった先月のスティーブン・フルトン(米国)戦では8回TKO勝ちと圧勝。21戦無敗で「難攻不落」とされたスター戦士を破って2団体統一王者となった。
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世界で最も権威ある米老舗ボクシング専門誌『The Ring』のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で、史上初の2階級での4団体統一を成し遂げたテレンス・クロフォード(米国)に次ぐ2位に格付けされた。井上の世界的評価は天井知らずで高まっている。
ゆえに話題は尽きない。米専門メディア『Boxing Scene』は元WBC世界フェザー級王者のゲーリー・ラッセルJr.(米国)による「イノウエは本物だ」という賞賛とともに、「殺傷能力とハンドスピード、容赦ない攻撃性によりラッセルはファンを作ってきた。普段は辛口な評論をする彼でさえ、イノウエの特別な才能は認めざるを得ない」とキャリア25戦無敗22KOという井上の圧倒的強さをクローズアップした。
さらに「イノウエほどの優れた選手との対戦を考えるだけで、ラッセルは身の毛がよだつようだ」と記した同メディアは、「イノウエはフィラデルフィアのスターを楽々と押しのけ、ベルトを引っぺがし、アメリカへと送り返した」とフルトン戦を回想。そのうえで、当代屈指と言っていい能力を次のように評した。
「イノウエが圧倒的な強さを見せ続けるのを見て、明らかな結論に達した。イノウエは噂通りにパウンド・フォー・パウンドのスターであり、世代を超えた才能の持ち主だということだ」
フルトン戦後には、同級のもう一人の2団体王者であるマーロン・タパレス(フィリピン)との対戦を熱望した井上。このマッチメイクに関しては水面下で交渉は進んでいるとされ、東京ドームでの開催が有力視されている。
はたして、井上の望む大一番は実現するのか。その動向から目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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