前半戦が終了した時点で、パ・リーグは2強1中3弱、セ・リーグは1強4中1弱の様相になっている。オールスターブレークは、各球団が後半戦へ向けて戦略を練り直す時期でもある。■パ・リーグは2強1中3弱、セ・リーグは1強4中1弱の様相 前半戦が終了…

前半戦が終了した時点で、パ・リーグは2強1中3弱、セ・リーグは1強4中1弱の様相になっている。オールスターブレークは、各球団が後半戦へ向けて戦略を練り直す時期でもある。

■パ・リーグは2強1中3弱、セ・リーグは1強4中1弱の様相

 前半戦が終了した時点で、パ・リーグは2強1中3弱、セ・リーグは1強4中1弱の様相になっている。オールスターブレークは、各球団が後半戦へ向けて戦略を練り直す時期でもある。

 今季の前半戦をピタゴラス勝率から見てみよう。ピタゴラス勝率は(得点の二乗)÷((得点の二乗)+(失点の二乗))で割り出される。得失点に準じて勝敗を割り振るとどうなるか、という数字。得失点から割り出される勝敗の期待値というべきものだ。

 実際の勝率がピタゴラス勝率より高い場合は、運が良い、戦い方が上手い、など何らかの理由で、そのチームは実力よりも勝っていると見ることもできる。逆に、実際の勝率がピタゴラス勝率よりも低い場合は、同様の理由で本来の戦力に見合った勝ち星が上がっていないことになる。

 パ・リーグから見ていく。実際の勝敗、ピタゴラス勝率(P勝率)は別表の通り。右側の矢印は、ピタゴラス勝率と比較しての実際の勝率の差異。

 激しい首位攻防戦を展開しているソフトバンクと楽天だが、得失点差で見ればソフトバンクが首位となっている。楽天に比べてソフトバンクは競り合いに弱いということになる。事実、1点差勝敗は楽天の16勝9敗に対し、ソフトバンクは13勝11敗だ。この差は大きい。

 本来なら上位2強に迫る勝率でもおかしくないのが西武。82点もの得失点差があるのに、ソフトバンクから7ゲームも引き離されている。戦い方に難ありという感じだ。

 オリックスはピタゴラス勝率よりも実際の勝率がやや上、日本ハムは変わらず。最下位のロッテは実際の勝率の方がやや上なので、これでもよくやっているということになる。

■セ首位の広島はピタゴラス勝率がさらに上

 セ・リーグも見てみよう。実際の勝敗、ピタゴラス勝率(P勝率)は別表の通り。右側の矢印は実際の勝率との差異。

 すでに8ゲーム差で首位を独走している広島だが、ピタゴラス勝率はさらに上。実力格差は大きい。阪神、DeNAは実際の勝率とピタゴラス勝率の差異は少ない。

 巨人は、現有戦力ではまだよくやっている方だということになる。中日は、ピタゴラス勝率で見れば、ヤクルトと最下位争いをしていてもおかしくないが、実際はDeNAと4.5差、巨人と0.5差で、ポストシーズンが狙える位置にある。最下位ヤクルトは実際の勝率のほうが低い。

 試合数が増えるとともに、実際の勝率とピタゴラス勝率は、近づいていく傾向にある。戦力に大きな変異がない限り、ピタゴラス勝率は、今後のペナントレースの「予想図」でもある。最終的にはどんな結果になっているだろうか?(広尾晃 / Koh Hiroo)