J1第23節のヴィッセル神戸戦(12日・等々力)を欠場した川崎フロンターレのMFジョアン・シミッチがチーム練習に合流し…
J1第23節のヴィッセル神戸戦(12日・等々力)を欠場した川崎フロンターレのMFジョアン・シミッチがチーム練習に合流した。8月15日、サンフレッチェ広島戦(19日・エディオン)に向けて行われた公開練習でフルメニューを消化。元気な姿を見せた。
神戸戦を前にした練習で、センタリング対応の練習の際にシミッチの顔と他の選手の頭が接触。その際に鼻骨骨折を負ったという。その様子を見て「かなり痛そうだった」と振り返るチーム関係者もいたが、シミッチ自身は「ヘディングしに行ったときにぶつかった選手の頭が思ったより硬かった」とおどけて振り返るほどに、通常モードへと戻っている。
13日からフェイスガードを着用して練習に取り組んでいるが、「マスクには慣れてきたので大丈夫。たまにきつかったり、たまにゆるかったり、ちょっとズレたりするんですけど、その辺も少しずつ慣れていけばいい」と状況を説明し、視界と暑さが問題になるか聞いてみても「特に問題ない」と意に介さない。
この日は持ち前のフィジカルを生かしたボディコンタクトを見せる場面もあれば、シュート練習の際にヘディングシュートでゴールを狙う場面もあった。「広島戦に向けていい準備ができるように練習しているので、試合に出られればいい」と意気込み、「自分ができることを、ハイボールも含めてやっていきたい。マスクがあってもなくてもやらなきゃいけないことはやらなきゃいけない」と頼もしさを見せた。
フェイスガード姿にはチームメイトからの評判も上々だ。「マスクをしててもしてなくてもかっこいいとみんなが言ってくれている。自分もそうなんだろうなと思っている」とブラジリアンジョークも交えて報道陣を笑わせた。
しかし、慎重になる部分もある。あるクラブスタッフが、今年のハロウィンの仮装でシミッチについて“バットマン説”を口にしていたのだが、それについて尋ねると、「もう(2021年に)バットマンの仮装をやっているので、その状況でもう1回やるべきなのか」と、守りに入らない考えを示唆した。
■車屋紳太郎も部分合流
この日の練習ではDF車屋紳太郎が練習に部分合流。途中で外れたものの、対人を交えた練習には参加しており、負傷からの経過は良さそう。
むしろ、負傷前よりも腕がさらに筋肉質になっているように見えるだけに、13日の練習試合の際に車屋本人に指摘すると、「もともと細く思われますが、意外と太いんです(笑)」と煙に巻いたが、チーム関係者も「ゴツくなっている」と驚きの眼差しを送っていた。
サンフレッチェ広島は現在勝点34で8位と、勝点32で9位の川崎とは近接している。また、第23節では広島が浦和レッズに劇的な勝利を収めており、勢いがある難敵となる。
それでも、脇坂泰斗は「相手をハメに来る守備を真に受けないような攻撃をすることが必要」とイメージを含らませつつ、相手の守備に対して「ウチには速くて強い選手がいるので、そこを使っていくというのも一つ」と相手の出方に対して柔軟に対応していく構えだ。
また、13日の練習試合でマルシーニョのアシストで流れの中からゴールを決めたFWレアンドロ・ダミアンは「今年はあまりできていないが、去年はずっと一緒にやっていた。共に負傷から戻ったので、2人でゴールを量産したい」と、試合に出られれば得点を狙う強い意欲を示した。
ホームで連敗を喫した川崎だが、アウェイで復活の白星を掴み取る。