昨シーズン終了後に左ヒザを手術後、トレーニングに励むも出場かなわず… 「僕の代表チームに対する情熱と愛情が、これからも変わるこ…

昨シーズン終了後に左ヒザを手術後、トレーニングに励むも出場かなわず…

「僕の代表チームに対する情熱と愛情が、これからも変わることはない」


 8月11日。「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」でギリシャ代表のロスター候補に選ばれていたヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が、自身のソーシャルメディアで出場しないことを発表した。

 7月上旬。バックスのエイドリアン・グリフィンHC(ヘッドコーチ)はアデトクンボが左ヒザの「ルーティン」となっている手術を受けたと話しており、ワールドカップへ出場できるかどうかは微妙と報じられていた。

 アデトクンボは自身のソーシャルメディアで「僕の代表チームに対する情熱と愛情が、これまでも、そしてこれからも変わることはないことはみなさんご存じのとおりだ。NBAのシーズンが終了してから、僕はチームが設定した目標達成のために必要な選手となるべく、自分の体を限界まで追い込んできた」と綴り、さらにこのように続けている。

「だけど、何カ月もの努力とメディカルスタッフたちと話し合いの末、ワールドカップへ参戦するために必要なレベルで戦う準備ができていないことが明らかになった。今回、自分には選択する自由がなく、これはこれまでのキャリアで培ってきたレベルへ戻るための唯一の選択肢だった」

 バックスのフランチャイズプレーヤーとしてNBAで活躍を続ける28歳のフォワードは、2022-23シーズンに平均32.1分31.1得点11.8リバウンド5.7アシストにフィールドゴール成功率55.3パーセントを記録し、7年連続7度目のオールスターに選ばれたほか、5年連続でオールNBAファーストチームに選出。

 ギリシャ代表としてもこれまで数多くの国際大会へ出場しており、同代表は「FIBAバスケットボールワールドカップ2014」は9位、「FIBAユーロバスケット2015」では5位、「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」では11位に入っている。

 アデトクンボは昨年9月に開催された「FIBAユーロバスケット2022」で大会ベストの平均29.3得点に8.8リバウンド4.7アシスト1.5スティール、フィールドゴール成功率56.6パーセントと暴れ回り、オールトーナメントチーム(ベスト5)に名を連ねており、ギリシャは5位でこの大会を終えていた。

 FIBAランキング9位のギリシャは、25日から幕を開けるFIBAワールドカップ2023でグループCに入っており、アメリカ(同2位)、ニュージーランド(同26位)、ヨルダン(同33位)とともにフィリピンのマニラでグループフェーズを繰り広げることとなるのだが、アデトクンボ欠場が痛手となることは容易に想像できる。

 そうしたなか、アデトクンボは「この結果にはすごく失望しているけど、メディカルスタッフたちと決めたこと。次に自分の出番がやってくる時のために、僕は自分を追い込み続けていく。僕の個人的、そしてチームの最終的な目標は、2024年の(パリ)オリンピックで出場権を獲得することであり、来年に僕がこのチームを代表できたら光栄だ」と現在の思いを綴っていた。

 アデトクンボのバスケットボールキャリアはまだまだ続く。今回のワールドカップ欠場は残念ではあるものの、まずは健康体を手にし、今シーズンにバックスで暴れ回ってほしい限りだ。

【動画】アデトクンボが昨シーズンに繰り出した“超絶プレー集”はこちら!