WBCにおいても好投を披露した山本。そのパフォーマンスはMLBスカウトたちの評価を高めた。(C)Getty Images…

WBCにおいても好投を披露した山本。そのパフォーマンスはMLBスカウトたちの評価を高めた。(C)Getty Images
日本球界が誇る“エース”に米球界からの注目度は日増しに高まっている。オリックスの右腕である山本由伸だ。
現在24歳の山本。そのポテンシャルは計り知れない。ワールド・ベースボール・クラシックでも世界制覇に貢献して迎えた今季はここまで、16試合(115イニング)に登板して11勝をマーク。さらに防御率1.57、WHIP0.89、被打率.206と軒並みリーグトップのスタッツを残し、抜群の安定感を誇っている。
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3年連続投手4冠の期待も膨らみ、NPBで無双状態にある右腕は、すでにメジャースカウトの垂涎の的だ。今オフにポスティングでのメジャー挑戦が有力視されるなかで、FA(フリーエージェント)市場の目玉の一人とする見方が強まっている。
獲得に動き出したという報道は枚挙に暇がない。とりわけ熱心とされているのが、ニューヨークの名門メッツだ。
大富豪として名高い名物オーナーであるスティーブ・コーエン氏の惜しみない投資のもと、怒涛の大型補強を施して今季を迎えたメッツ。しかし、開幕時の総年俸は史上最高額の3億3000万ドル(約535億円)という天文学的数値を計上したチームは、故障者が相次いだ影響もあって失速。気づけば地区4位にまで低迷し、同地区のライバルであるブレーブスとは大きく水をあけられている。
今夏のトレード市場では、ジャスティン・バーランダー(→アストロズ)、マックス・シャーザー(→レンジャーズ)など主力選手たちを立て続けに売却。事実上の白旗宣言と言える大刷新を行なった。
もっとも、トレードを主導したビリー・エプラーGMは「これは再建ではないし、ファイターセールでもない」と強調している。これを鵜吞みにすれば、メッツは来季以降の戦いを長期的に見据えた計画に踏み切ったと言える。そのなかで重要なカギを握るとされるのが、ローテーションの柱になり得る山本の獲得だ。
米スポーツ界のありとあらゆる情報を発信しているスポーツ専門サイト『Sports Keeda』は、「ヤマモトには現時点で8球団が注目しているが、メッツは最も熱心だとされている。日本の天才投手は彼らの浮上を支える力はある」と指摘。さらに米メディア『Clutch Points』も「来年に25歳となるヤマモトはメッツにとって最適な存在だ」とし、こう続けている。
「今オフのメッツは熟練したベテランよりも、ヤマモトのような若く、伸びしろもあるフリーエージェント選手を追い求める可能性が高い。シャーザーとバーランダーとの契約が惨憺たる結果に終わった彼らが、中堅かベテラン選手のために大金をつぎ込むとは思わない」
もはやNPBでは圧倒的な山本。彼の挑戦は海を越え、“野球の本場”でも小さくない話題となり続けそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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