男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は11日にシングルス準々決勝が行われ、第7シードのJ・シナー(イタリア)がプロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を使用して出場した元…

男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は11日にシングルス準々決勝が行われ、第7シードのJ・シナー(イタリア)がプロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を使用して出場した元世界ランク6位のG・モンフィス(フランス)を6-4, 4-6, 6-3のフルセットで破り、大会初のベスト4進出を果たした。
>>シナーらナショナルバンクOP組合せ<<
21歳で世界ランク8位のシナーが同大会に出場するのは3年連続3度目。昨年のベスト16が同大会の最高成績となっていた。
今大会はシードのため2回戦からの登場で、2回戦で同38位のM・ベレッティーニ(イタリア)をストレートで下すと、3回戦は同40位のA・マレー(イギリス)が試合前に棄権したことで準々決勝に駒を進めた。
準々決勝は今年3月に約7ヵ月ぶりにツアー復帰を果たし、今大会は2回戦で第4シードのS・チチパス(ギリシャ)を撃破するなど好調のモンフィスとの顔合わせとなった。
迎えた準々決勝は、両者ともにベースラインからフルパワーでストロークを打ち合う展開が多い試合となった。その中で第1セットは、第10ゲームで両者通じて初めて訪れたブレークポイントをシナーがものにし、先行する。
続く第2セット、シナーは第4ゲームで先にブレークを果たすも直後の第5ゲームでブレークバックを許す。リターンゲームではこのセット10本のサービスエースを放ったモンフィスからチャンスを奪えず、逆にサービスゲームでは第9ゲームで2度目のブレークを許し、1セットオールに追いつかれる。
それでもファイナルセットは第4ゲームでシナーが先にブレークに成功すると、その後はモンフィスにブレークポイントを与えず、2時間22分の熱戦を制し大会初のベスト4進出を果たした。
勝利したシナーは準決勝で第12シードのT・ポール(アメリカ)と対戦する。ポールは準々決勝で第1シードのC・アルカラス(スペイン)をフルセットで撃破しての勝ち上がり。
もう一方の準決勝は世界ランク37位のA・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と同18位のA・デ ミノー(オーストラリア)のノーシード対決となることが決まっている。
シナーよりも上位のシードで勝ち残っている選手はいないため、過去2度「ATPマスターズ1000」の決勝で苦杯をなめたシナーにとっては悲願のマスターズ初制覇へ向け大きなチャンスとなる。
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