井上に惨敗を喫したフルトン。再起を誓う“元王者”はフェザー級でのプランをほのめかした。(C)Getty Images「名誉挽回の時が待ち遠しい」 キャリア初黒星を喫したカリスマ戦士は、沸々と闘志が燃えてきている。先月25日に東京・有…

井上に惨敗を喫したフルトン。再起を誓う“元王者”はフェザー級でのプランをほのめかした。(C)Getty Images

「名誉挽回の時が待ち遠しい」

 キャリア初黒星を喫したカリスマ戦士は、沸々と闘志が燃えてきている。先月25日に東京・有明アリーナで行われたWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)に敗れた2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)だ。

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 なす術などなくリングに沈んだ。序盤から井上の猛攻に守勢となったフルトンは、8回に強烈な右ストレートと左フックを被弾してダウン。一度は気力で立ち上がるも、ここぞとばかりに猛ラッシュを仕掛けた“モンスター”に反撃できず、レフェリーストップをかけられた。

 試合から2日後に自身のSNSで「自分がもっと優れた選手だと知っているからだ。俺は立ち直って、戻ってくる」と再起を誓っていたフルトン。21戦無敗を誇った元チャンプは、宣言通りにリングへと舞い戻ろうと前進している。現地8月9日に自身のX(旧ツイッター)を更新した29歳は、自身が井上にダウンを奪われた瞬間の写真をアップし、「俺はより強く、より良く、よりスマートになって戻ってくる。彼との名誉挽回の時が待ち遠しい」と投稿した。

 井上の画像をアップしたうえで「名誉挽回の時」とした。これは以前から望んでいた再戦要求と言うほかにない。無論、あからさまな投稿にはファンも反応。「聞いてくれ、私はすべての愛を君に送る。がしかし、最後の部分はあり得ない。イノウエは世代を超越している。差は大きい」とリプライを送られると、フルトンは「黙れ! 俺に何かができないなんて言うな」と呼応。さらに別の反応に「俺にかまうな」とも返すと、興味深い投稿も続けた。

「誰もイノウエと122ポンド(スーパーバンタム級)でイノウエを戦おうとは言っていない。別の階級で彼と会うつもりだ」

 現在、フルトンはフェザー級への階級上げが有力視されている。ゆえに井上へのリベンジは新階級で果たそうという狙いがあるようだが、「それ(再戦)が俺のプランだ」とも語った29歳の元王者の望みは叶うのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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