Bリーグは8月8日、2023-24シーズンに新設する選手登録制度『U22枠』の運用および規約規程改定を発表した。  U22枠…

 Bリーグは8月8日、2023-24シーズンに新設する選手登録制度『U22枠』の運用および規約規程改定を発表した。

 U22枠はBリーグチームのU15またはU18に3カ月以上在籍した選手が活用できる制度。対象は前シーズンの4月1日時点にて18歳以上から19歳以下で、他連盟での競技登録がない選手となる。

 登録された選手は大学に通いつつ、報酬を受け取れるプロ契約を結んでBリーグでプレーできる。契約年数は、前シーズンの4月1日時点で18歳の選手(高校卒業年を迎えた選手)は最短3シーズン、最長4シーズン、同時点で19歳の選手(高卒後1年を経過した選手)は3シーズンのみ。報酬額は年300万円〜460万円となる。

 2月の発表時点で決まっていなかったオプトアウト権について、Bリーグの島田慎二チェアマンは「2年目終了後にオプトアウト権を行使して、退団を申し込めることを検討していましたけど、それは見送ることにしました」と説明し、次のように続けた。

「フリーになって他クラブと高い金額でプロ契約する道を残してしまうと、そもそもユースで育成してきて、こういった優遇処置で育成機会を作っているのに、それではその(育成)クラブにとって不利益でもあるだろうということもあって、見送ることにしました」

「選手が『オプトアウト権を行使して退団します』と言って、他クラブからオファーが届いた時、クラブはオファー金額を確認し、その金額にマッチできれば、留めさせることができるということを検討していました。オプトアウト権という自分の価値を上げるために、他クラブへ移籍する権利を認めないことにしたので、同時進行でマッチング権も成立しないということが最終的な決定です」

 また、整備すべき制度として「ユース育成補償金」、「U22枠の期限付き移籍」を挙げ、島田チェアマンは「別途検討していかなければいけないと思っています」とコメント。Bリーグによると、5クラブほどがU22枠の採用を検討しているという。

 『U22枠』制度概要は以下のとおり。

■『U22枠』制度概要

・制度対象

①自クラブのU15またはU18へ在籍歴が3ヶ月以上(育成枠同等)

②前シーズン4/1時点で18歳以上から19歳以下の選手※高校卒業年次とその翌年まで

③他連盟での競技登録がない選手

対象:いずれも満たす場合のみ

・契約形態

プロ契約のみ

・登録形状

通常枠13名の別枠で同時に上限2名まで登録可

試合エントリーは12名の外枠で1名まで可

・契約年数

①前シーズン4/1時点で18歳の選手(高校卒業年を迎えた選手):最短3シーズン、最長4シーズン

②前シーズン4/1時点で19歳の選手(高卒後1年を経過した選手):3シーズンのみ

・報酬額

300万〜460万/年 ※月額25万〜38.3万

・インセンティブ

規定不可

・移籍交渉

①契約最終年度の満了6ヶ月前までは所属元クラブへの補償の合意がない場合移籍交渉は不可

②契約最終年度の満了6ヶ月前から3ヶ月前までは、移籍先クラブからの事前通知に加え、所属元クラブの合意により移籍交渉可

③契約最終年度の満了3ヶ月前以降は移籍先クラブからの事前通知により自由に移籍交渉可