球界を担う若き右腕がズラリ…直球の平均球速ランキング 160キロ超えのストレートも珍しくなくなった日本球界で、最も平均球…

球界を担う若き右腕がズラリ…直球の平均球速ランキング

 160キロ超えのストレートも珍しくなくなった日本球界で、最も平均球速が速い投手は誰か――。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAのデータから、今季の直球の平均球速TOP10を見ていきたい。ランキングには中継ぎ投手も含めるため、30イニング以上投げているという条件とした。

 1位となったのは、昨年に続いて佐々木朗希投手(ロッテ)となっている。昨年は158.4キロで、2位のタイロン・ゲレーロ(当時ロッテ)に1.7キロの差を付けた。今季は現時点で159.3キロに上昇。左内腹斜筋損傷で離脱となってしまったが、成長を見せつけた開幕からの4か月だった。

 2位にはライデル・マルティネス投手(中日)が155.8キロでランクインした。昨年は同6位の154.2キロだったが、1.6キロ上昇している。3位にはここまで9勝を挙げ、パ・リーグ新人王“本命”の山下舜平大投手(オリックス)が入った。平均球速は154.2キロで、4位のヘスス・ティノコ投手(西武、154.0キロ)、5位のロベルト・オスナ投手(ソフトバンク、153.4キロ)といった助っ人を差し置き、3年目の21歳が堂々のランクインだ。

 7位には153.1キロで高橋宏斗投手(中日)、8位は153.0キロで山本由伸投手(オリックス)となっている。山本は規定投球回に達した選手の中で唯一のトップ10入りとなった。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。