真夏の3歳ダート重賞、GIIIレパードS(新潟・ダート1800m)が8月6日に行なわれる。 過去10年の結果を振り返っ…

 真夏の3歳ダート重賞、GIIIレパードS(新潟・ダート1800m)が8月6日に行なわれる。

 過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気は4勝、2着3回、3着1回と安定した成績を残している。だが一方で、10番人気以下の馬も2勝、2着3回、3着2回と、馬券圏内(3着以内)に何度なく突っ込んできており、比較的波乱が多いレースと言える。

 特に2017年には、11番人気のローズプリンスダムが1着、12番人気のサルサディオーネが2着に入って、1番人気のエピカリスが3着に入ったものの、3連単は80万7250円という高額配当をつけた。さらに翌2018年も、5番人気のグリムが勝利し、2着に10番人気のヒラボクラターシュ、3着に9番人気のビッグスモーキーが入って、3連単は67万1670円という高配当を記録している。

 となれば、今年も穴狙いに徹してみてはどうだろうか。そこで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで激走しそうな伏兵候補をあぶり出してみたい。

 まず注目したいのは、前走で古馬混合の2勝クラス(旧1000万下。地方も含む)で連対している馬だ。なにしろ、人気、人気薄を問わず、これまでもこのタイプが数多く好走を果たしているからである。

 たとえば、2013年に1番人気で快勝したインカンテーションをはじめ、同年に4番人気で2着と好走したサトノプリンシパル、2015年に11番人気で3着と穴をあけたタマノブリュネット、2020年に5番人気で3着に入ったブランクチェック、2021年に1番人気で勝ったメイショウムラクモ、同年に6番人気で3着入線を果たしたレプンカムイ、2022年に7番人気で勝利を飾ったカフジオクタゴン、同年に1番人気で2着となったタイセイドレフォンらがそうだ。

 そして今年も、同様のタイプが参戦する。クールミラボー(牡3歳)である。

 同馬は、前走の2勝クラス・加古川特別(6月4日/阪神・ダート1800m)で2着と奮闘。人気になりそうな存在ではあるが、過去の傾向からして、押さえておきたい存在だ。

 さらに前走で見るなら、古馬混合の2勝クラスより上、つまりすでに2勝クラスをクリアし、前走で3勝クラス(旧1600万下)のレースに出走していた馬も無視できない。実際、2018年には前走で1600万下のレース(5着)に参戦していたビッグスモーキーが9番人気で3着という結果を残している。

 今回もこれに当てはまる馬がいた。ライオットガール(牝3歳)だ。

 同馬は2走前に牝馬限定ながら古馬混合の2勝クラスのレースを快勝し、前走では3勝クラスのマレーシアC(7月8日/中京・ダート1800m)に参戦。4着と善戦し、クラス比較で考えれば、ここで上位争いを演じてもおかしくない。

 続いて騎手で見てみると、戸崎圭太騎手が過去10年で2勝、2着1回、3着1回と最も馬券に絡んでいる。ということで、今年も同騎手が騎乗するオメガギネス(牡3歳)には注意が必要だ。



レパードSでの大駆けが期待されるパクスオトマニカ

 同じく騎手で言うと、田辺裕信騎手が騎乗する馬も見逃せない。というのも、2015年に3着となったタマノブリュネット(11番人気)、2016年に3着に入ったレガーロ(6番人気)、2019年に勝利したハヤヤッコ(10番人気)と、同騎手はいずれも人気薄馬を馬券圏内に持ってきているからだ。

 その田辺騎手は今年、パクスオトマニカ(牡3歳)に騎乗。今回が初ダートゆえ、そこまで人気にはならないだろうが、2走前にはリステッド競走のプリンシパルS(5月6日/東京・芝2000m)で逃げきり勝ちを収めている。能力があるのは間違いなく、ダート適性次第では一発あっても不思議ではない。

 はたして、レパードSは再び荒れるのか。ここに挙げた面々がそれを実現する可能性は大いにある。