6日に新潟競馬場で行われるレパードS(GIII、ダ1800m)の「血統傾向」を分析する。2018年以降のレパードSで3着…
6日に新潟競馬場で行われるレパードS(GIII、ダ1800m)の「血統傾向」を分析する。
2018年以降のレパードSで3着内に入った種牡馬データを集計、下記の成績表をもとに推奨馬を紹介する。
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■「持続力」と「仕上がりの早さ」を備え持った米国ダート血統
過去5回の種牡馬データを見ると、パイロやドレフォン、スウェプトオーヴァーボード、ヘニーヒューズなど、米国のダート血統が活躍していることがわかる。

レパードSの3着内種牡馬(2018~22年)
一方、キングカメハメハの直仔は、ルーラーシップ産駒やホッコータルマエ産駒など7頭が出走したが3着以内に好走した馬はなし。今年もホッコータルマエ産駒のメイショウフジやリオンディーズ産駒のアクションプランなど複数頭の登録があるが、疑ってかかりたい。
このように米国のダート血統が好走できる理由は、コース形態と馬場状態にある。新潟ダート1800mは、高低差0.6mと平坦コースで、かつ3~4コーナーはスパイラルカーブであり、スピードの持続力が求められる。
さらに3歳重賞ということもあり、仕上がりの早さも有利に働く要素の1つ。その結果、スピードの「持続力」があり「仕上がりの早い」米国のダート血統がフィットし、好成績に繋がっているというわけだ。
今回は米国のダート血統を父に持つ推奨馬をピックアップする。
■ライオットガール
父に米国ダートGI・ブルーグラスS覇者のシニスターミニスターを持つライオットガールは、前走マレーシアC(3勝クラス)に出走し、前半の1000m通過は63秒7とスローで流れるなか、外々を回して追い込んだが、内を突いた馬に及ばず4着。しかし勝ち馬との着差は0.3秒と力は間違いなくあることを証明した。
昇級初戦かつ古馬相手に力を見せた走りができているため、重賞とはいえ同世代が相手の今回なら好走を期待できるのではないか。
また、血統面のデータを見ていきたい。父シニスターミニスター×母父サンデー系の牝馬は、3歳時にダート1800mのレースに出走すると【6.12.4.41】という成績。2着は12度と勝ち切れてはいないものの、連対率は28.6%と高く、馬連の相手には是非入れたくなる戦績だ。
なかでも注目すべきは、重馬場以上の馬場の場合でその実績は【3.2.1.10】。勝率は18.8%、連対率は31.3%と抜群の成績を挙げており、単勝回収値も175と抜群の買い数値を叩き出している。
ライオットガール自身も、不良馬場の条件下で1勝クラスを勝ち上がっており、脚抜きの良いスピード馬場での適性を示している。週末に雨が降り、不良馬場となった2020年のレパードSのような高速馬場になれば、本馬はより怖さを増すだけに、押さえておきたい存在だ。
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文●中井達也(SPREAD編集部)