男子テニスのムバダラ・シティ・オープン(アメリカ/ワシントン、ハード、ATP500)は2日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク99位の綿貫陽介が同12位で第3シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)を7-6 (12-10), 7-6 (…

男子テニスのムバダラ・シティ・オープン(アメリカ/ワシントン、ハード、ATP500)は2日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク99位の綿貫陽介が同12位で第3シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)を7-6 (12-10), 7-6 (7-3)のストレートで破り、3回戦進出を果たした。綿貫にとって今回の勝利はキャリアで最も高い世界ランクの選手に対する白星となり、試合後にSNSで「やっとトップ20に勝てた」とコメントしている。
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1回戦では世界ランク90位のウー・イービン(中国)と対戦した綿貫だったが、第1セット途中でウーが体調不良により棄権し2回戦進出を決めていた。
初の顔合わせとなった綿貫とオジェ アリアシム。第1セット、綿貫は第4ゲームで3度のブレークポイントを凌ぐと、タイブレークでは4-1とリードする。そこから追いつかれシーソーゲームとなるが、最後は5度目のセットポイントをものにして1時間15分で第1セットを先取した。
第2セットは互いにサービスゲームをキープして終盤に入り、再びタイブレークへ突入する。先にミニブレークを許し1-3とされた綿貫だが、その後2ポイント連続でミニブレークし逆転。そのリードを守り切り2時間24分で勝利した。
綿貫は試合後にSNSを更新し「やっとトップ20に勝てた」とコメントを残した。
25歳の綿貫は今季、序盤はチャレンジャー大会に出場していたものの、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では予選3試合を勝ち抜き本戦入り。1回戦でA・リンデルクネシュ(フランス)をストレートで撃破するなど徐々に世界ランクを上昇させた。
その後、マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)やムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)でも予選を勝ち抜き本戦入り。ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)でも予選3試合に勝利すると、1回戦を突破。A・ズベレフ(ドイツ)に屈したものの、キャリア最高の世界ランク99位に浮上させ今大会に臨んでいる。
綿貫は今季、今成績を残してはいるものの、全豪オープンでは当時世界ランク31位のS・コルダ(アメリカ)、マイアミ・オープンでは当時同14位のF・ティアフォー(アメリカ)、ムチュア・マドリッド・オープンでは同13位のC・ノリー(イギリス)に敗れるなど、トップ20位前後の選手に勝ち切れなかった。
しかし、今大会は世界ランク12位のオジェ アリアシムに対し1度もブレークを許すことなく勝利。さらに接戦となったタイブレークを2度ものにするなど更なる世界ランク上昇に期待がかかる結果となった。
3回戦では第13シードのU・アンベール(フランス)と対戦する。アンベールは2回戦で世界ランク86位のT・コキナキス(オーストラリア)をフルセットで下しての勝ち上がり。
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