柏レイソル 1-0 北海道コンサドーレ札幌 22分 椎橋慧也(柏) 天皇杯4回戦/三協F柏19:00キックオフ 2日、天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会ラウンド16(4回戦/8試合)がナイトゲームで全国のスタジアムで行われ…

柏レイソル 1-0 北海道コンサドーレ札幌
22分 椎橋慧也(柏)
天皇杯4回戦/三協F柏19:00キックオフ


2日、天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会ラウンド16(4回戦/8試合)がナイトゲームで全国のスタジアムで行われた。

「日曜日、またリーグ戦あるんで一緒に戦ってください(椎橋慧也/柏レイソル)」

試合後のヒーローインタビューでナイスゲームの立役者は表情一つ変えず、スタジアムに集まったファン・サポーター4676人に共闘を懇願した。リーグ戦で苦戦を強いられていた柏にクラブが待ち望んだ勝利が舞い込んだ。

柏の指揮をとる井原正巳監督も「サポーターに勝利をプレゼント出来て良かった(次節リーグ戦まで)残り3日間、いい状態で挑みたい」と安堵の表情を浮かべながら、会見場を後にした。休む間も無く続いていく夏場の戦いを見据えているようだった。

選手、ファン・サポーター、クラブが一丸となって汗だくで泥臭くもぎ取った勝利は、きっと柏レイソルというクラブにとっても大きな転機になるはずだ。過酷な夏越えは天皇杯を挟んで、まだまだ続いていく。8月30日のサッカー天皇杯・準々決勝へ駒を進めた柏は、聖地・国立で行われる12月9日の決勝を目指し、戦い続ける。

一方、17年ぶりの8強入りを目指していた北海道コンサドーレ札幌は、千葉・柏の三協フロンテア柏スタジアムに乗り込んでの一戦だったが、(試合は)前半から柏ペースが目立ち、22分・椎橋慧也のゴールで先制されると、切り替えと巻き返しが要求される展開のまま、43分、10番宮澤裕樹がアウトし、馬場晴也がイン。攻守の変化も勝負の分かれ目となり悔しい敗退となった。

試合後のミックスゾーンで宮澤は、修正点について改めて振り返りたいと冷静な面持ちで言葉すくなげにスタジアムを後にしている。

両クラブともプレーや戦術など小さなミスやアクシデントが目立ったゲーム展開だったが、筆者の個人的な感想で言うならば明暗を分けたのは勝利への貪欲さ、それもほんの僅かな僅差だったのかもしれない。それほどに真夏の天皇杯は、戦い方も勝ち方も難しい。

文/スポーツブル編集部