男子テニスのハンブルグ・ヨーロピアン・オープン(ドイツ/ハンブルグ、レッドクレー、ATP500)は30日、シングルス決勝が行われ、第4シードのA・ズベレフ(ドイツ)が世界ランク57位のL・ジェレ(セルビア)を7-5, 6-3のストレートで…

男子テニスのハンブルグ・ヨーロピアン・オープン(ドイツ/ハンブルグ、レッドクレー、ATP500)は30日、シングルス決勝が行われ、第4シードのA・ズベレフ(ドイツ)が世界ランク57位のL・ジェレ(セルビア)を7-5, 6-3のストレートで破り、2021年11月のNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)以来 約1年9ヵ月ぶり20個目のタイトルを獲得した。この試合の途中で主審がメディカルタイムアウトを取得する珍しい出来事があった。
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決勝戦、26歳のズベレフは母国ドイツでタイトルを獲得した。昨年6月には全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)準決勝で足を負傷し、手術を行っていた影響で復帰は今季となっていたが、念願の復活優勝となり試合終了後にはうずくまり涙を流す場面もあった。
この試合の途中、主審を務めたモハメド・ラヒヤニ氏を悲劇が襲う。今大会はクレーコートで行われたため、ライン際の判定は主審が審判台を降りてボール跡のチェックを行う。ラヒヤニ氏はジェレのサイドに落ちたボール跡を見るため審判台を降りていたが、途中で右足首を痛め負傷。何食わぬ顔でチェックを行ったものの、その後のコートチェンジのタイミングでメディカルを呼び、負傷箇所の治療を行った。
顔をしかめつつ治療を受けるラヒヤニ氏だったが、治療後に審判台に戻り、コートチェンジの休憩を選手に知らせるため「タイム!」と宣言。その後も問題なく主審としての務めを果たし、ズベレフの優勝を見届けてコートを後にした。
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