スペインのラ・リーガ2部のアンドラが7月28日、今夏にヴィッセル神戸を退団したMFセルジ・サンペールの加入を発表。母国…
スペインのラ・リーガ2部のアンドラが7月28日、今夏にヴィッセル神戸を退団したMFセルジ・サンペールの加入を発表。母国で新たな挑戦に向かう28歳の新ユニフォームを手にした動画に、多くの日本人ファンからエールが送られている。
1995年1月20日生まれのサンペールは、バルセロナの下部組織で育ち、2014-15年にトップチームデビュー。その後、他クラブへのレンタル移籍を重ね、故障によるパフォーマンス低下を指摘される苦しい時期を過ごしたが、2019年3月にバルセロナとの契約を解除して神戸へ完全移籍すると1年目から主力として活躍していた。
ボランチの位置から、広い視野と華麗なテクニック、類稀なパスセンスを生かして、同じバルセロナ出身の英雄アンドレス・イニエスタとのコンビで攻撃を組み立て、神戸在籍4年半でリーグ戦通算88試合に出場した。
だが、2022年3月に右膝十字靭帯損傷の怪我を負って長期離脱を強いられ、さらに今季のチーム戦術の中で出番を減らし、今年7月にクラブと双方合意の上で契約解除退団となった。その流れを多くのサポーターが知っているだけに、サンペールの新天地決定、そして新しい真っ赤な背番号「8」のユニフォームを手にした笑顔の動画に、SNS上では以下のようなコメントが多く寄せられている。
「所属チームが決まって本当に良かった!背番号8、胸熱過ぎる 決まったのね 良かった良かった」
「8いい番号ですね一 セルジ頑張れ」
「セルジ頑張れ!応援しとる!」
「決まって良かった!!!!DAZN配信あり(ラリーガ2部)なので全力応援」
「セルジおめでとう 活躍のニュース聞けるの神戸で楽しみに待ってます」
■元バルセロナのジェラール・ピケ氏がオーナーを務める
サンペールが加入するFCアンドラは、アンドラ公国のクラブで、2019年12月から元バルセロナでスペイン代表でも活躍したジェラール・ピケ氏がオーナーを務めている。過去に1部に所属したことはないが、2021-22シーズンに3部優勝を飾り、クラブ史上初の2部昇格を果たしている。クラブカラーは赤、青、黄の3色だが、今季のユニフォームは「赤」のようだ。
サンペールは神戸を退団する際に、「この4年間、いい時もあれば苦しい時もありましたが、自分が持ち帰るのは、たくさんの美しい思い出ばかりです。この先、自分がどこに行っても、皆さんと心を一緒にしてチームを応援し続けます」とのコメントを発表していたが、その“想い”は同じ時を過ごしたサポーターも同じ。神戸で愛された男の今後の活躍を、多くのファンが見守っている。