30日に新潟競馬場で行われるアイビスサマーダッシュ(GIII、芝1000m)の「血統傾向」を分析する。 2018年以降のアイビスSDで3着内に入った種牡馬データを集計、下記の成績表をもとに推奨馬を紹介する。 ◆【アイビスサマーダッシュ202…

30日に新潟競馬場で行われるアイビスサマーダッシュ(GIII、芝1000m)の「血統傾向」を分析する。

2018年以降のアイビスSDで3着内に入った種牡馬データを集計、下記の成績表をもとに推奨馬を紹介する。

◆【アイビスサマーダッシュ2023予想/血統傾向】“暑さに強い”父×母父で単回収値「126」 メンバー屈指の持続力で「好勝負必至」

■注目は持続力に富んだ芝・ダート兼用の血統

いつもの種牡馬データを見ると、モンテロッソやマクフィといったシーキングザゴールド系や、サウスヴィグラスやアドマイヤムーンなどのフォーティナイナー系といった種牡馬が活躍している。

アイビスSDの3着内種牡馬データ(2018~22年)

一方、サンデー系種牡馬は22頭出走したが勝ち馬はなし。今年もヴァンセンヌ産駒のロードベイリーフなど多数が出走を予定しているが、アタマでは狙いにくい傾向か。

シーキングザゴールド系やフォーティナイナー系が好走できる理由は、コース形態とレースの質にある。

アイビスSDが行われる新潟芝1000mは、4コーナーに設置されたポケットの奥からスタートして、一直線にゴールを目指すコース形態。

また、開幕週ということで、よりテンのダッシュ力と、長い直線でスピードを出し続けるための持続力が要求されることから、脚をためてラストに鋭い切れ味を発揮するサンデー系よりも、米国のダート寄りの持続力を強化されたシーキングザゴールド系やフォーティナイナー系といった芝・ダート両方で活躍できる血統が走りやすい。

よって今回はシーキングザゴールド系のマクフィ産駒とフォーティナイナー系のアドマイヤムーン産駒からそれぞれ1頭を推奨馬としてピックアップしたい。

■トキメキ

アイビスSDに3年連続の出走となるトキメキをピックアップ。一昨年は進路が狭くなる不利がありながら4着と健闘。

また、昨年の駿風S(新潟芝1000m)では2枠3番から勝ち切る活躍を見せていたり、前走の韋駄天S(新潟芝1000m)でも早めに抜け出し、一旦は先頭に立つ場面を作って3着に入るなど、抜群のスピードがあって千直コースの適性が非常に高い。

さらに、血統データ面でも推せるポイントがある。父アドマイヤムーン×母父ノーザンダンサー系の牝馬は、開幕週の新潟コースを得意としており、特に芝1000mの成績は【2.2.3.7】、勝率は14.3%、複勝率は50.0%、複勝回収値は「233」と高い複勝率と回収値をマークしている。

2016年には、同じ血統構成のプリンセスムーンが好スタートからダッシュ力を発揮して先行し、3着に粘り切ったように、この配合馬にとって開幕週に行われる千直の舞台はベスト条件と言えるだろう。

駿風Sの走りを見ても分かる通り、6歳を迎えても衰えは見られず、3度目の正直となるか注目したい。

◆【アイビスサマーダッシュ2023予想/血統傾向】“暑さに強い”父×母父で単回収値「126」 メンバー屈指の持続力で「好勝負必至」

◆【アイビスサマーダッシュ2023予想/危険な人気馬】重賞ウイナーを“消し” ローテが示す「馬券内率0%」の危険データ

◆【アイビスサマーダッシュ2023/出走馬情報】今村聖奈 運命の相棒メディーヴァルと挑戦「自分を成長させてくれた」

文●中井達也(SPREAD編集部)