男子プロテニス協会のATPは25日、公式サイトで世界ランク439位の錦織圭の復帰までの道のりを『錦織圭のカムバックの裏話』と掲載。長期離脱の原因の1つでもあった股関節の負傷について「僕の股関節はアンディ(マレー)ほどひどくはなかった」と明…

男子プロテニス協会のATPは25日、公式サイトで世界ランク439位の錦織圭の復帰までの道のりを『錦織圭のカムバックの裏話』と掲載。長期離脱の原因の1つでもあった股関節の負傷について「僕の股関節はアンディ(マレー)ほどひどくはなかった」と明かした。
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33歳の錦織は昨年1月に股関節の手術を行って以降ツアーを離脱。その後、股関節は完治したものの、度重なる足首の負傷によりツアーを長期的にツアーを離れることとなった。
当時について錦織は、股関節を負傷し現在は金属の人工股関節でプレーを続けている元世界ランク1位のA・マレー(イギリス)と自身を比較し、「股関節の状態はアンディ(マレー)ほどひどくはなかったです。骨を少し削りましたし、臼蓋も少し裂けました。もし、手術をせずにプレーを続けていたら、アンディのような手術をしなければならなかったかもしれないです。でも幸いなことに、ひどくなる前に見つけることができました」とコメント。
また、同時期に同様の手術を受けたJ・ダックワース(オーストラリア)については「同じ手術を受けたジェームズ・ダックワースと話しましたが、彼の復帰の早さには本当に驚きました。でも、彼はいくつか問題を抱えていると言っていましたから、復帰が早すぎたのかもしれないです。僕はもう少し時間をかけることにしました」と述べた。
復帰後については「以前のように動けるかどうかが不安でした。ラケットに乗ったボールの感触を失い、自信がなくなってしまうことが一番でした。ゼロから作り直さなければならないから、精神的に大変でした」と明かした。
そして、錦織は先月のカリビアン・オープン(プエルトリコ/パルマスデルマル、ハード、ATPチャレンジャー)で約1年8ヵ月ぶりに復帰し優勝。その後、チャレンジャー2大会を経てアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)で2021年10月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)以来となるツアー大会復帰を果たした。
チャレンジャー大会でのプレーについて錦織は「1試合か、2試合くらいを想定していました。緊張を感じましたが、試合をしながら感覚を取り戻すことができました。復帰初戦でタイトルを取れたのはとてもうれしかったです。その後の大会では負けましたが、あまり悲しくはなかったです。ただプレーできることに興奮していました」と振り返った。
アトランタ・オープンにはプロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を使用し世界ランク48位として出場した錦織。25日にシングルス1回戦を戦っており、世界ランク63位のJ・トンプソン(オーストラリア)を7-6 (7-5), 7-6 (7-5)のストレートで破り初戦突破を果たしている。
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