7月24日、千葉ジェッツは同日に発表したジャスティン・マッツの獲得をもって、2023-24シーズンのロスターが確定したと発表…

 7月24日、千葉ジェッツは同日に発表したジャスティン・マッツの獲得をもって、2023-24シーズンのロスターが確定したと発表した。

 昨シーズンにBリーグ史上最長の24連勝、歴代最高勝率をマークしてB1東地区を制した千葉J。指揮をとったジョン・パトリックヘッドコーチが続投し、ワールドカップ日本代表候補の富樫勇樹、原修太は契約を更新したが、代表歴のある佐藤卓磨(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、ギャビン・エドワーズ(宇都宮ブレックス)や、チャンピオンシップファイナル進出に大きく貢献したヴィック・ロー(琉球ゴールデンキングス)、クリストファー・スミス(NBLブリスベン)らが退団した。

 池内勇太ゼネラルマネージャーは「昨シーズン終了後から大変多くの選手の移籍があり、残念な気持ちになっている方が多くいらっしゃると思います。この点については、GMである私の責任にございます。心よりお詫び申し上げます」と、多数の主力選手がチームから離れた事態をファンに謝罪。

 その上で、チームの現状について「アリーナ完成を翌年に控えた大事な1年であり、クラブとして多くの支出を想定しております。今シーズンは、チーム編成に対してこれまでのような投資をすることは難しいという方針の中で進めざるを得ませんでした」と説明し、「他のクラブで大きな投資もある中で、編成プランをいくつも考えながら数カ月進めてきましたが、なかなか想定通り進めることができず試行錯誤の編成期間となりました」と、苦しいやりくりを強いられる台所事情だったことを明かした。

 それでも、歴史を塗り替えた昨シーズン同様、2023-24シーズンも頂点を目指すことを強調し、「何より個でなく、『チームバスケット』の重要性をファイナルでの敗戦を受けて学び、チーム全員が共通言語・共通理解を深め、改めて『組織力』で戦うことを目指していきたいと考えております」と方針を説明。

 新外国籍選手2人と、帰化枠のアイラ・ブラウンといった新戦力に加え、故障からの復活が見込まれる大倉颯太と二上耀の存在にも言及し、「さらにレベルアップを図れる編成を組むことができたと考えております」と、新ロスターにも手応えを感じているとした。

 近年のトレンドとは逆行し、昨シーズン比でサイズダウンする格好となったが、パトリックHCが得意とする「機動力を重視するバスケット」をより色濃く反映するロスターに変貌。池内GMは船橋アリーナで戦うラストイヤーを前に、「ともに『ジェッツ一丸』で2023-24シーズンもてっぺんを獲りにいきましょう」とファンに呼びかけた。

■ 2023-24シーズンロスター

★=新加入

#2 富樫勇樹(PG)

#3 小川麻斗(PG)

#5 ジャスティン・マッツ(PF/SF)★

#9 二上耀(SG)

#11 西村文男(PG)

#12 金近廉(SF)★

#13 大倉颯太(PG/SG)

#20 ディー・ジェイ・ステフェンズ(SF/PF)★

#25 荒尾岳(PF)

#31 原修太(SG/SF)

#33 ジョン・ムーニー(PF/C)

#50 アイラ・ブラウン(SF/PF)★

■ 退団

ヴィック・ロー(琉球ゴールデンキングス)

佐藤卓磨(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)

ギャビン・エドワーズ(宇都宮ブレックス)

ラシードファラーズ(京都ハンナリーズ)

高橋克実(新潟アルビレックスBB)

クリストファー・スミス(NBLブリスベン)

■ 期限付き移籍

米山ジャバ偉生(富山グラウジーズ)

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