キャリア終盤に差し掛かっているポール「僕のレガシーは正しいやり方でゲームをプレーしたこと」 NBAキャリア18年を誇るクリス…
キャリア終盤に差し掛かっているポール「僕のレガシーは正しいやり方でゲームをプレーしたこと」
NBAキャリア18年を誇るクリス・ポールは、歴代有数のポイントガードとして知られる大ベテラン。“ポイント・ゴッド”の異名を持ち、これまでアシスト王に5度、スティール王に6度も選ばれてきた。
2006年の新人王獲得を皮切りに、オールスターに12度、オールNBAチームに11度、オールディフェンシブチームに9度も選ばれてきた男は、NBAの75周年記念チームにも名を連ねており、引退後のバスケットボール殿堂入りが確実視されているレジェンド。
もっとも、ニューオーリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)からNBAキャリアをスタートさせてロサンゼルス・クリッパーズ、ヒューストン・ロケッツ、オクラホマシティ・サンダー、フェニックス・サンズでプレーしてきたポールがフリーエージェント(FA)となって移籍したことはなく、いずれもトレードで所属チームが変わってきた。
そして今年5月に38歳を迎えた大ベテランは、6月24日(現地時間23日、日付は以下同)に成立した3チーム間トレードでサンズからワシントン・ウィザーズ、さらに7月7日のトレードでゴールデンステイト・ウォリアーズへ移籍。
今月21日に『The Brunswick News』へ公開されたインタビューのなかで、ウォリアーズへトレードされたことについて聞かれたポールは「楽しみだ…。本当にワクワクしている」と返答。そして新天地における役割は「数多くの勝利を助けていくこと」と話していた。
ウォリアーズのポイントガードにはリーグ最高級のプレーヤーとしての地位を確立したステフィン・カリーがおり、今夏のFA戦線でコーリー・ジョセフというベテランガードも加えた。そのため、カリーとポールを先発バックコートとして起用する可能性もある。
ただし、現時点で将来殿堂入りするポイントガード2人が先発を形成するかどうかは微妙。というのも、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は21日に地元メディア『The Mercury News』へ掲載された記事のなかでこのように話していたからだ。
「すべてはトレーニングキャンプで分かるさ。全員がフロアに集まるまで、このチームにとって何がベストなのかを評価することはしない。でも私としては、うまくいくとすごく自信を持っている。我々には最高の選手たち、素晴らしいチャンピオンたち、見事な競争心を持つ選手たちが集まった。次のシーズンにおける唯一のゴールは、限りなく高いレベルで勝利することにある」
ウォリアーズにはカリーのほか、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、ケボン・ルーニーという複数回の優勝を経験した選手たちが在籍。さらにアンドリュー・ウィギンズ、ゲイリー・ペイトン二世、ジョナサン・クミンガ、モーゼス・ムーディーという2022年の優勝メンバーがいる。
このチームはグリーンがプレーメーキングをこなせるため、ポールはジョセフとともにセカンドユニットに回る可能性もある。ポールと新加入のジョセフがプレーメーカー役を務め、同じく新加入のダリオ・シャリッチや若手のクミンガとムーディーを操る光景も昨シーズンとは異なる布陣となるだけに期待は高まるばかり。
バスケットボールキャリアの終盤に差し掛かっているポールは「僕のレガシーは正しいやり方でゲームをプレーしたこと」と話しているように、司令塔として堅実なプレーメーキングをこなし、チームメートたちを生かしてきた。
ウォリアーズという新たなフランチャイズで迎える今シーズン。カーという新たな指揮官の下、ポールがどのようにしてチームのシステムへフィットし、コート内外で活躍するのかを楽しみに待ちたいところだ。
【動画】ウォリアーズがセレクトしたポールの好プレー集はこちら!