ボクシング元バンタム級4団体統一王者の井上尚弥は25日、東京・有明アリーナでWBC・WBOスーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(アメリカ)と対戦する。

この日は前日計量に臨み王者フルトンは55.3キロ、挑戦者の井上は55.2キロで計量を一発でクリア。計量後は互いに目を離さずピリピリと緊張感漂うフェイスオフを披露、場内からは歓声と拍手が巻き起こった。

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■KOでも判定でも井上優位は変わらず

井上はここまで24戦24勝21KO。昨年12月13日にポール・バトラー(イギリス)と対戦し11回1分9秒でTKO勝ちを収め、悲願の4団体統一に成功。1月13日にはバンタム級のベルトをすべて返上し、スーパーバンタム級への転向を発表、今回は階級を上げて臨む初戦となる。

大手ブックメーカー『ウィリアムヒル』は井上の勝利1.28倍に対しフルトンの勝利は3.75倍、『Bet365』は、井上勝利に1.22倍、フルトン勝利には4.25倍のオッズを設定。

また『ウィリアムヒル』のラウンド予想では井上のラウンド中盤での勝利を支持し「第5~6ラウンド勝利」、「第7~8ラウンド勝利」がともに7.00倍、「第9~10ラウンド勝利」が7.50倍と並ぶ。フルトンの勝利は「第5~6ラウンド勝利」、「第9~10ラウンド勝利」が34.00倍、「第7~8ラウンド勝利」が29.00倍。

なお、判定決着となった場合も井上の勝利に3.25倍、フルトンの勝利に5.50倍と、井上優位となっている。

バンタム級4団体のベルト返上会見では「世界初の2階級4団体統一を目指します」と宣言した井上。新たな夢の第一歩となる試合から目が離せない。

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文●SPREAD編集部