女子テニスのハンガリアン選手権(ハンガリー/ブダペスト、クレー、WTA250)は20日、シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク548位のA・トート(ハンガリー)は同100位のK・バインドル(ウクライナ)…

女子テニスのハンガリアン選手権(ハンガリー/ブダペスト、クレー、WTA250)は20日、シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク548位のA・トート(ハンガリー)は同100位のK・バインドル(ウクライナ)に3-6, 1-6のストレートで敗れ、ツアー初のベスト8進出とはならなかった。
>>【動画】ザンが途中棄権を申請した場面、トートはガッツポーズ<<
>>【動画】ザンが放ったショットはインかアウトか?<<
20歳のトートは今大会が自身初のWTAツアー出場。1回戦では第2シードのザン・シュアイ(中国)と対戦したが、第1セットゲームカウント5-5で迎えた第11ゲーム、ザンの放った際どいコースのショットの判定を巡りザンが主審に抗議。そのことで会場からブーイングが起きたほか、ザンがボールマークを消してほしくないと言っているなか跡を消したトートの行動、そして第11ゲーム終了後にザンが途中棄権した際に両手を上げてガッツポーズをした場面がSNSで拡散され、現役選手からも批判が起きていた。
2回戦、トートは3本のダブルフォルトを犯すなどファーストサービスが入ったときにわずか39パーセントの確率でしかポイントをキープすることができずにいると、計5度のブレークを許して1時間16分で力尽きた。
試合後にインタビューに臨んだトートはシュアイが途中棄権し握手を終えた直後にガッツポーズをしたことに言及した。
「私はシュアイをアスリートとしてだけでなく、人としても尊敬しているわ。誰かを軽視したり、動揺させたり、傷つけたりする意図はなかった。試合後にあんなセレブレーションをするべきではなかったと今は自覚している」
勝利したバインドルは準々決勝で世界ランク441位のF・ストーラー(ハンガリー)と対戦する。ストーラーは2回戦で第5シードのT・マリア(ドイツ)をフルセットで下しての勝ち上がり。