「2023年アジアBMX選手権大会」レーシング種目が2023年7月16日(日)にフィリピンのタガイタイにて開催され、女子エリートは畠山紗英選手、女子U23は西村寧々花選手が、そして男子ジュニアは木内彪凱選手が見事アジアチャンピオンの座を獲得…
「2023年アジアBMX選手権大会」レーシング種目が2023年7月16日(日)にフィリピンのタガイタイにて開催され、女子エリートは畠山紗英選手、女子U23は西村寧々花選手が、そして男子ジュニアは木内彪凱選手が見事アジアチャンピオンの座を獲得した。
今大会には日本代表として女子エリートに畠山紗英、丹野夏波、籔田寿衣、野村 凪沙の4名、男子エリートに中井飛馬、増田優一、島田遼、中林凌大の4名、U23カテゴリーには西村寧々花と庄司佳真の男女各1名、そしてジュニアカテゴリーには男子から木内彪凱と坂本優和の2名という計12名が派遣され、日本代表チームが今回は3つのアジアチャンピオンの座を含めて計6個のメダルを持ち帰った。
なお今大会はパリオリンピック2024の国別出場枠獲得に向けて、レーシング種目の男女エリートカテゴリーにとって非常に重要な大会となった。
なぜなら国別枠獲得方法は複数設定されている中で、1つ目の基準である国別ランキング上位10位以内にアジア圏の国が残れなかった場合、 2つ目の基準にあたる大陸選手権枠での出場枠獲得が必須となるからだ。
そして今大会がその大陸選手権に該当し、優勝国及び上位1カ国が国別出場枠を1枠与えられるため、日本チームとしてはエリートカテゴリーにて優勝し国別枠獲得を目指した戦いとなった。
以下は、今大会大注目の日本人選手出場レースのレポート。
大会レポート
今年のアジア選手権大会はBMXフリースタイル・パーク、フリースタイル・フラットランド、レーシングの全3種目が同時開催という形になり、大会会場となったフィリピンのタガイタイでは初めてのアジア選手権開催となった。
BMXレーシング種目の大会日も、前日までのフリースタイル・パーク種目同様に不安定な天候だったが、コース上には屋根が設置されていたため雨天の影響は受けなかった。しかし濃霧の影響で時折コース上のセクションが見えなくなる事態が発生し、一時中断を繰り返しながらの開催となった。
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女子エリートカテゴリーは畠山紗英、丹野夏波、籔田寿衣の3名が決勝へ進出。 昨年のアジアチャンピオンである丹野がインサイドから好スタートを決め、強豪の中国と競り合っている一方、アウトコースから畠山が抜け出て先頭で第1コーナーを通過。その後もセクションを丁寧にこなし後続を引き離してそのままトップの座を守りきり、自身初のエリートカテゴリー優勝を獲得した。
なお畠山は2017年に獲得したジュニアタイトル以来のアジアチャンピオンタイトルの獲得となった。 なお共に決勝を争った丹野は3位、そして4位には籔田が入り、日本チームとしても目標であったパリオリンピック国別出場枠の獲得を達成したレースとなった。
一方で男子エリートカテゴリーは、予選から厳しい戦いを強いられ、昨年のU23チャンピオンである島田遼は後方からの追い上げる展開の中で転倒し予選敗退となった。
決勝には中井飛馬をはじめ、2週間前に全日本選手権を優勝した増田優一、そして中林凌大の3名が進出してアジアチャンピオンのタイトルをかけたレースに挑んだ。インコースから中井が好スタートを決めるも、タイのKomet(コメット)が先行する形でレースが展開。 中井は終始抜かすタイミングをうかがう中で、最終コーナーにて仕掛けるもコメットを抜けずに失速。後続からの援護も1歩届かず、日本チームの最高位は増田の4位、続いて5位に中井、中林は6位でレースを終えた。
なお今回パリオリンピック国別出場枠を逃した、現在国別ランキング21位の男子チームにとっては、引き続き出場枠獲得に向けて3週間後に控えた世界選手権大会がさらなる重要な大会となった。今回の悔しさを世界選手権でどう結果に結びつけるのかを期待したいと思う。
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男子U23カテゴリーでは、U23男子全日本選手権覇者の庄司佳真がフィニッシュラインまで接戦に持ち込むも惜しくも2位。またU23女子は昨年のジュニアチャンピオンである西村寧々花が、すべてのレースを1位で終え、2階級連続のチャンピオンアジアタイトルを獲得。
そして男子ジュニアカテゴリーでは、木内彪凱が昨年に続き圧倒的な強さを見せて2連覇を達成。今回アジア選手権初参戦の坂本優和は3位に入った。
大会結果
右から日本の丹野、畠山の順
photograph by Japan Cycling Federation
<女子エリート>
優勝:畠山 紗英
2位:LIAO Wanyi (中国)
3位:丹野 夏波 (所属:早稲田大学/弱虫ペダル)
4位:籔田 寿衣 (所属:大阪体育大学)
10位:野村 凪沙 (所属:Ace Race Australia Factory Team)
<男子エリート>
優勝:SUKPRASERT Komet (タイ)
2位:AKBAR Rio (インドネシア)
3位:RIFKI Fasya Ahsana (インドネシア)
4位:増田 優一 (所属:大阪体育大学)
5位:中井 飛馬
6位:中林 凌大 (所属:日本体育大学)
14位:島田 遼 (所属:GAN Trigger)
左が日本の庄司
photograph by Japan Cycling Federation
<男子U23>
優勝:ADITYA FAJAR PUTU Soekarno (インドネシア)
2位:庄司 佳真 (所属:日本体育大学)
3位:JAIYOO Apisit (タイ)
真ん中が日本の西村
photograph by Japan Cycling Federation
<女子U23>
優勝:西村 寧々花 (所属:大阪体育大学)
2位:SRISOPHA Khemika (タイ)
3位:JAISAWANG Hathaipech (タイ)
右から日本の坂本、木内の順
photograph by Japan Cycling Federation
<男子ジュニア>
優勝:木内 彪凱 (所属:日本体育大学)
2位:JEON Wooseong(韓国)
3位:坂本 優和
大会概要
大会名称:2023 アジアBMX選手権大会 (フィリピン)
大会日程: 2023年7月16日(日曜日)
大会会場:フィリピン・タガイタイ BMXトラック(レーシング)
The post 日本女子チームがパリオリンピック国別出場枠を獲得「2023年アジアBMX選手権大会」レーシング種目 first appeared on FINEPLAY.