「2023年アジアBMX選手権大会」フリースタイル・パーク/フラットランドが2023年7月14日(金)〜7月15日(土)にフィリピンのタガイタイにて開催され、フリースタイル・パーク種目では男子の中村輪夢選手が、フリースタイル・フラットランド…

「2023年アジアBMX選手権大会」フリースタイル・パーク/フラットランドが2023年7月14日(金)〜7月15日(土)にフィリピンのタガイタイにて開催され、フリースタイル・パーク種目では男子の中村輪夢選手が、フリースタイル・フラットランド種目では男子の佐々木元選手、そして女子の川口朔来選手が、各々のカテゴリーにて見事アジアチャンピオンの座を獲得した。

本大会に日本代表として派遣されたのはフリースタイル・パーク種目にて中村輪夢、溝垣丈司、小澤楓、寺林昌輝、内藤寧々の5名、またフリースタイル・フラットランド種目には佐々木元、伊藤真人、川口朔来、中川きららの4名。彼らの大健闘により今回は3つのアジアチャンピオンの座を含めて計7個のメダルを日本代表チームが持ち帰る功績を成し遂げた。

以下は、今大会大注目の日本人選手出場レースのレポート。

大会レポート

今年のアジア選手権大会は BMX フリースタイル・パーク、フリースタイル・フラットランド、レーシングの全 3 種目が同時開催となり、大会会場はアジア選手権初開催となるフィリピンのタガイタイにて開幕した。

フリースタイル・パーク種目

今大会最初の種目となったフリースタイル・パークは、練習日から続く連日の濃霧や大雨そして強風といった不安定な天候に苦しめられる中で開催となった。
大会予選日の7月14日(金)は、朝7時から予定されていたプログラムの雨天により順延が続き、17 時の時点で翌日への延期と全参加選手が決勝へ進む形へ変更が決まった。


内藤寧々のライディング
photograph by Japan Cycling Federation

決勝当日もスケジュール通りには進まず、予定開始時間を3時間延長することを強いられた中で女子決勝からのスタート。4カ国8名が参加した本決勝にて日本の内藤寧々は慣れないボールパークタイプに苦戦したものの、限られた練習時間にて各セクションを攻略し、決勝ランでは強豪中国勢に割り込み見事3位を獲得した。


中村輪夢のライディング
photograph by Japan Cycling Federation

その後、男子決勝は夕方17時まで順延し降雨と日没との戦いの中開催されることとなった。14名で争われた決勝では、世界チャンピオンの中村輪夢が、滑りやすい路面にて少しバランスを崩す場面も見られたが、圧倒的高難度トリックを連発し、2度目のアジアチャンピオンタイトルを持ち帰った。


溝垣丈司のライディング
photograph by Japan Cycling Federation

2位には溝垣丈司が入り日本勢 1−2 フィニッシュとなったが、決勝ランの後半で1度転倒したため溝垣にとっては悔やまれる結果となった。また男子で共に出場した寺林昌輝が4位、小澤楓が5位と健闘するも入賞を逃した。


寺林昌輝のライディング
photograph by Japan Cycling Federation
小澤楓のライディング
photograph by Japan Cycling Federation

フリースタイル・フラットランド種目


川口朔来のライディング
photograph by Japan Cycling Federation

一方で、今回唯一屋内での開催となり天候に左右されずに試合が進められたフリースタイル・フラットランドの決勝では、女子カテゴリーにて前日の予選を1位通過している中川きららを、0.4点の僅差で川口朔来が上回り、自身初のアジアチャンピオンタイトルを獲得した。


佐々木元のライディング
photograph by Japan Cycling Federation

また昨年の世界チャンピオン佐々木元の率いる男子チームは、先行した世界選手権2位の伊藤真人がノーミスで決勝ランをこなすが、佐々木元が 2.725 点差で日本人対決を制し、2019年以来2度目のアジアチャンピオンを手にした。

フラットランド界でも世界最高峰の強さを誇る日本チームが男女ともに改めて他のアジアの国々に対して圧倒的な強さを見せ付けた大会となった。


中川きららのライディング
photograph by Japan Cycling Federation
伊藤真人のライディング
photograph by Japan Cycling Federation

大会結果

フリースタイル・パーク

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<男子エリート>
優勝:中村 輪夢 (所属: Wing Arc 1st)
2位:溝垣 丈司
3位:XIAOLONG Sha (中国)


一番右が日本の内藤寧々
photograph by Japan Cycling Federation

<女子エリート>
優勝:YAWEN Deng (中国)
2位:QIAN Zheng (中国)
3位:内藤 寧々

フリースタイル・フラットランド


左から日本の伊藤、佐々木の順
photograph by Japan Cycling Federation

<男子エリート>
優勝:佐々木 元 (所属: 鎌ケ谷巧業株式会社)
2位:伊藤 真人
3位:PAKPHUM Poosa Art (タイ)


左から日本の中川、川口の順
photograph by Japan Cycling Federation

<女子エリート>
優勝:川口 朔来
2位:中川 きらら
3位:SUDARAT Suvanich (タイ)

大会概要

大会名称:2023 アジア BMX 選手権大会 (フィリピン)
大会日程: 2023年7月14日(金曜日)〜 16日(日曜日)
大会会場:フィリピン・タガイタイ スケートパーク(パーク)、コンバットジム(フラット)

The post 日本から3名のアジアチャンピオンが誕生「2023年アジアBMX選手権大会」フリースタイル・パーク/フラットランド first appeared on FINEPLAY.