7月16日、ヨルダンで「FIBA U16女子アジア選手権大会2023」の決勝戦が開催され、U16女子日本代表はU16オースト…

 7月16日、ヨルダンで「FIBA U16女子アジア選手権大会2023」の決勝戦が開催され、U16女子日本代表はU16オーストラリア代表と対戦した。

 6大会連続で決勝に進出した女子U16日本代表は、前回大会チャンピオンであるオーストラリアと決勝で激突。序盤から互角の戦いが続き、39-37で試合を折り返した日本だったが、第3クォーターではチームの得点が伸び悩み、52-54で最終クォーターへ突入。勝負の第4クォーターでは開始から日本が猛攻を仕掛け、一時はリードを奪い返したものの、終盤には12-0のランを作られ、最後は74-80で惜敗した。

 18回ものリードチェンジを繰り返す激闘に惜しくも敗れ、2011年以来の優勝には一歩届かなかったが、金澤杏(桜花学園高校1年)は今大会の5試合では平均15.8得点1.0リバウンド1.8アシスト1.4スティールをマークし、キャプテンを務めた阿部心愛(桜花学園高校2年)とともにオールスター5に選出された。

 金澤は日本バスケットボール協会を通じて、「練習期間も少なかったのに試合ごとにチームの一体感が出てきて、1試合1試合とても楽しかったです。チームとして、まずこの12人で戦えたのが1番良かったです。例年と比べると身長が小さいチームなので、強みである“ディフェンスから”を意識していました。明るくて元気がいい今年の女子U16日本代表チームで5試合すべてとても楽しくできました」と、今大会を振り返った。

 大会初戦で6本の3ポイントを含む24得点を挙げるなど、決勝以外の4試合すべてで2ケタ得点をマークした金澤。オールスター5にも選ばれた自身の活躍については、「空いていたらシュートを打てと言われてきて、決勝まで結構良かったのですが、最後に大事な場面で決めきれなかったことが1番の反省です。あそこで自分が決めていたらもっとチームが波に乗っていたのにと、ずっと考えてしまいます」と反省を口にしつつ、「もっともっと勝負強い選手に必ずなります」とさらなる成長を誓った。

 初の国際大会を終えて、「自分の通用する部分としなかった部分がたくさん見つかったので、これからに活かしていきます。ほんまに楽しかったです!」と明るく語った金澤。今大会で準優勝となった日本は、上位4チームに与えられる「FIBA U17女子ワールドカップ2024」への出場権を獲得しており、来年にはさらなる強豪国と戦うチャンスが控えている。

■大会結果

第1位:オーストラリア

第2位:日本

第3位:ニュージーランド

第4位:チャイニーズ・タイペイ

第5位:韓国

第6位:中国

第7位:サモア

第8位:シリア

※上位4チームが「FIBA U17女子ワールドカップ2024」出場

【動画】U16女子アジア選手権 決勝オーストラリア戦 フルマッチ