1年生の頃からスターターとして活躍してきた堀内桜花(3年)は、華やかなプレーでも多くの人を魅了してきた。昨年はインターハイと…

 1年生の頃からスターターとして活躍してきた堀内桜花(3年)は、華やかなプレーでも多くの人を魅了してきた。昨年はインターハイとウインターカップ優勝を経験。3年生となった今年はキャプテンを務め、また個人では Basketball Without Borders Asia(BWBアジア)キャンプにも参加した。そのBWBアジアでは、オールスターに選出やディフェンスMVPを獲得と様々な経験を積んだ。今年は高校最後の年。司令塔として、キャプテンとして、今夏はインターハイ連覇に挑む。

取材・文=田島早苗

今年は昨年以上のプレーができるように


――2月の「第33回近畿高等学校バスケットボール新人大会」を制して幸先良いスタートを切りました。それから夏に向けて個人として取り組んでいることはありますか?

堀内 個人としては、キャプテンとしてチームをまとめることが大事やと思っていて、自分自身も昨年以上のプレーができるように日頃から練習しています。

――個人的なプレーでいうと、どういったところでしょう?

堀内 昨年は引きつけてアシストというのを意識していました。それは188センチのウチェ(イゾジェ ウチェ/シャンソン化粧品シャンソンVマジック)が昨年まではインサイドにいて効いていたからです。だけど、今年は(他の強豪校と比べると)小さく、逆に外周りの選手で外角シュートを打てる選手がいるので、そこに合わせるパスも意識しています。それと、自分のドライブからのジャンプシュートも打っていきたいと思っています。

――インターハイでは堀内さん自身の得点も増えそうですね。

堀内 はい。ただ、どうしても(背の高い)ディマロ ジェシカ(3年)が、今まで通りパスをしたら取ってくれるということもあって、そこを狙ってしまうところはあります。でも、上(のレベル)に行けば行くほど、相手の身長も高くなってくるので、ジェシカにパスができるけど、あえてしないようにすることも意識しています。

――センターに攻撃が偏らないようにしているわけですね。

堀内 そうです。でも、(ジェシカが)開いていると、パスをしちゃうんですけどね(笑)。

昨年のウインターカップでは自分のプレーが少しできたと思います


――キャプテンとしては、チームメイトにどのような声かけをしていますか?

堀内 (コーチである)先生の指示を徹底することが大事だと思っているので、チームのみんなにちゃんと伝えられるようにすることと、周りの選手の一つひとつのプレーに対しても、個人的に(その選手に)自分が思ったことを伝えるようにしています。それまでも、思っていることを言うことはありましたが、今はより具体的に伝えるようにしています。

――昨年は、インターハイとウインターカップで優勝しました。自信になりましたか?

堀内 特にインターハイは、ずっと負けていた桜花学園高校(愛知県)に勝てたので、チームにとって自信につながったと思います。それに決勝だけでなく、どんどんと試合を重ねていくことにチームがまとまっていって優勝できたのでうれしかったです。

 ウインターカップでは、リバウンドなど自分のプレーを(インターハイ以上に)意識していたので、そこは少しはできたかなと思います。

――今年、2連覇のプレッシャーはありますか?

堀内 昨年の3年生が抜けて、身長や得点力では下がってしまうこともあると思いますが、他のところでしっかりとカバーすること。全員が走れると思うので、ディフェンスから速い展開でやっていけばいけると思っています。大丈夫です。

――改めて自身の得意なプレーを教えてください。

堀内 今まではアシストでしたが、昨年はリバウンドやディフェンスも意識してやるようにしていました。リバウンドも取れるようになってきたので、そこも、ですかね…。

――話は変わりますが、練習が休みの日は何をしているのですか?

堀内 オフの日は大事にしたいから、結構(予定を)詰めて、無駄にしないようにしています。ずっと寝ているといったことはしないで、朝早くから起きています。友達と遊びに行きますが、(どこに行くかは)決められないので、友達に決めてもらって。決めてもらったら、もうどこにでも行きますね。

――最後にインターハイに向けての目標をお願いします。

堀内 チームとしては、昨年とやることは変わらずに、先生の指示を全員が徹底して、ディフェンスからブレイクにつなげていけるように一戦一戦頑張ります。目標は日本一です。