テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は14日、男子シングルス準決勝が行われ、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第8シードのJ・シナー(イタリア)を6-3, 6-4, 7-6 (7-4)のストレートで破り…

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は14日、男子シングルス準決勝が行われ、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第8シードのJ・シナー(イタリア)を6-3, 6-4, 7-6 (7-4)のストレートで破り、同大会5連覇に王手をかけるとともに、四大大会で男女を通じ歴代単独最多となる35回目の決勝進出を果たした。この試合、第3セットの第4ゲーム、ジョコビッチはショットの際に上げたうなり声が主審に妨害とみなされ、相手にポイントを与えられた。会見でその場面に言及している。
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ウィンブルドンで5連覇と8度目の優勝を狙う36歳のジョコビッチは今大会、1回戦で世界ランク68位のP・カチーン(アルゼンチン)、2回戦で同70位のJ・トンプソン(オーストラリア)、3回戦で同88位のS・ワウリンカ(スイス)、4回戦で第17シードのH・フルカチュ(ポーランド)、準々決勝で第7シードのA・ルブレフを下し4強に駒を進めた。
世界ランク8位のシナーと顔を合わせた準決勝、ジョコビッチは第1ゲームで2度のブレークポイントを凌ぐと直後の第2ゲームでブレークに成功し第1セットを先取する。
続く第2セット、第4ゲームの15-15の場面でジョコビッチはフォアハンドショットを放つと、その際に上げたうなり声を主審は妨害行為と判断。主審に駆け寄り抗議するも判定は覆らずシナーのポイントとなった。さらに同ゲームではタイムバイオレーションを受けたジョコビッチだったが動じずキープ。結局、第1セット同様に1度もブレークを許さず、自身は1度のブレークに成功し2セットアップとリードする。
その後、第3セットをタイブレークの末に制したジョコビッチは2時間47分で勝利した。
ジョコビッチは妨害の判定を受けたことに「まず第一に僕は主審の判定を受け入れなければならない。それだけ。かなり際どい判定だったと言わざるを得ない。今まで、こんなことは1度もなかった。うなり声で妨害の判定を受けたことはない。リプレイを見た。彼がショットを打つ前に僕のうなり声は終わっていた。だから、あの主審の判定は正しくないと思った。これは僕の意見。繰り返すけど、受け入れるしかないんだ」とコメント。
また、同じゲーム内でタイムバイオレーションがあったことについては「精神的に落ち着いて、動揺しないように努めていた。そうしたら、オーバーしていた。たぶん、僕は時計を見てなかったんだ。でも、これはルールによるものだからね」と述べた。
「でも、この試合は僕にとってはとてもストレスのかかる試合だった。なぜなら、もし彼がブレークに成功したら、その瞬間から何が起こるか分からなくなるからね。幸運なことに、僕は落ち着いていたよ」
ジョコビッチが四大大会の決勝に進出するのはこれが35回目で、これは女子テニスで元世界ランク1位のC・エバート(アメリカ)の34回を抜き男女を通じて歴代単独トップの記録となった。
勝利したジョコビッチは決勝で第1シードのC・アルカラス(スペイン)と対戦する。アルカラスは準決勝で第3シードのD・メドベージェフを6-3, 6-3, 6-3のストレートで下しての勝ち上がり。
両者は3度目の顔合わせで1勝1敗。初対戦となった昨年のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)準決勝では6-7 (5-7), 7-5, 7-6 (7-5)の逆転でアルカラスが勝利。2度目の対戦となった先月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)準決勝では6-3, 5-7, 6-1, 6-1でジョコビッチが白星を挙げている。
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