今週は函館競馬場でGIII・函館記念(芝2000m)が行われる。先週行われた七夕賞と並ぶ伝統のハンデ重賞。それゆえ毎年のように超人気薄の激走が見られており、穴馬狙いが捗るレースと言えるだろう。

ここでは、過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「プラスデータ」としてブローザホーンを取り上げる。

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■函館記念は豊富なスタミナが必須

条件戦を連勝して臨む重賞の舞台。同じようなキャリアを歩んだバトルボーンが先週七夕賞で馬券圏外に敗れただけに半信半疑の側面もあるが、この馬で紹介したいのは以下データ。

・距離短縮ローテかつ前走3着以内【1.2.0.1】

ラブイズブーシェ、マイネルウィルトス、サクラアンプルールがそれぞれ連対。距離短縮ローテ×前走着順のかけ合わせで生まれた高好走率データだ。

この馬の近走について補足すると、4角先頭で押し切った2走前、初の関西圏で5馬身差圧勝の前走と使われるたびにスケールアップしている感が漂う。函館芝2000mは【1.0.1.0】と馬券外なし。稍重-不良で3勝を挙げている道悪巧者で、馬場悪化も想定される日曜函館は願ってもない条件と言えそうだ。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。