スペイン・バルセロナで開催されている「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/4月18~24日/賞金総額215万2690ユーロ/クレーコート)は24日、日本時間深夜に男子シンルグス決勝が行われる。対戦するのは第1シードのラ…

 スペイン・バルセロナで開催されている「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/4月18~24日/賞金総額215万2690ユーロ/クレーコート)は24日、日本時間深夜に男子シンルグス決勝が行われる。対戦するのは第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第2シードの錦織圭(日清食品)。錦織は2014、15年の優勝者で、今大会は3連覇がかかる。過去にこの大会で3連覇を遂げたのは、マッツ・ビランデル(スウェーデン)とナダルの2人だけ。ビランデルは1982年から84年に3連覇、ナダルは2005年から09年の5連覇と2011年から13年の3連覇、合計8度の優勝を誇る。

ナダルとの決勝に向けて--錦織圭

 錦織とナダルの対戦成績は、ナダルが8勝1敗でリードしており、もっとも近い対戦は、先のインディアンウェルズでのものだ。決勝進出を決めた直後、「ナダルに対する決勝はクレーでの最大のチャレンジか」と聞かれた錦織は、よどみない口調でこう答えている。

 「ラファ(ナダル)はクレーを愛する選手。彼がもっとも力を発揮するサーフェスでもあるから、彼との決勝は大きなチャレンジだ。彼に対しては、以前に当たったときより、よりアグレッシブにプレーしなければならないだろう。そして、もしやるべきことをしっかりやり続け、自分の100%のテニスをすることができれば、勝つチャンスはあると思う」

 それが厳しい挑戦だということは自覚しているが、ひるんではいない。 「ナダルは回復して調子を上げている。先週モンテカルロで優勝し、自信を得てもいるので、決勝は厳しい試合になるだろう。強い選手だが、1回勝っている相手でもあるので、自信をもって臨みたいと思う」と錦織は言う。

「ふたたびトップ5に入ることが、僕の目標」

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)、アンディ・マレー(イギリス)、そしてナダルのビッグ4との差が縮まりつつあると感じているか、との問いには、「日に日に近づきつつあると思う。これらビッグ4の選手たちとは、幾つかの接戦を戦った。ふたたびトップ5に入ることが、今年の僕のゴールなんだ。皆が、より強くなりつつあるが、僕もまた向上し続けている。僕は今、自分の歩みを楽しんでいる」と答えた。

 その目標の達成には、クレーシーズンが鍵のひとつとなる。錦織は、クレーと自分の不思議な関係をこんな言葉で表現した。

 「一番得意なサーフェスは何かと聞かれれば、まだハードコートを選ぶけれど、なぜだかわからないが、僕はここ2、3年、クレーコートでいい成績をあげるようになってきている。クレーでのプレーに大いに自信がつき、このサーフェス上で本当にいいプレーができると感じている。お気に入りのサーフェスではないかもしれないけど、(不思議と)勝ち続けているんだ」

 バルセロナの人々は、錦織がバルセロナで3連覇を達成できるか、という問いを投げ続けている。これに対し錦織は「もしそうできたら素晴らしいと思う。でもまあ、どうなるか見てみよう。簡単ではないだろうが、今年もまた優勝するのが、僕の目標」と言うにとどめた。謙虚に、そして同時に自信を持って。決勝の火蓋は24日の現地時間17時30分(日本時間深24時30分)に切って落とされる。

【ナダル対錦織 過去の対戦成績】

2016年 インディアンウェルズ準々決勝(ハード)◯ナダル 6-4 6-3 ●錦織

2015年 カナダ準々決勝(ハード)◯錦織圭 6-2 6-4 ●ナダル

2014年 マドリッド決勝(クレー)◯ナダル 2-6 6-4 3-0途中棄権 ●錦織

2014年 全豪オープン4回戦(ハード)◯ナダル 7-6(3) 7-5 7-6(3) ●錦織

2013年 全仏オープン4回戦(クレー)◯ナダル 6-4 6-1 6-3 ●錦織

2012年 マイアミ4回戦(ハード)◯ナダル 6-4 6-4 ●錦織

2011年 マイアミ2回戦(ハード)◯ナダル 6-4 6-4 ●錦織 

2010年 ウィンブルドン1回戦(グラス)◯ナダル 6-2 6-4 6-4 ●錦織

2008年 クイーンズ3回戦(グラス)◯ナダル 6-4 3-6 6-3 ●錦織

(テニスマガジン/ライター◎木村かや子、構成◎編集部)