「第7回東京都ビーチバレー中学生大会」が7月9日、大森東水辺スポーツ広場(大森ふるさとの浜辺公園/東京)で行われた。競技は男女とも4人制で、計40チームが参加。男子は大森二ロイヤルズ、女子は出雲中Aが優勝し、8月に行われる第1…

 

「第7回東京都ビーチバレー中学生大会」が7月9日、大森東水辺スポーツ広場(大森ふるさとの浜辺公園/東京)で行われた。競技は男女とも4人制で、計40チームが参加。男子は大森二ロイヤルズ、女子は出雲中Aが優勝し、8月に行われる第14回湘南・藤沢カップ全国中学生ビーチバレーボール大会への出場権を獲得した。

 

会場の大森東水辺スポーツ広場はJR品川駅から徒歩も含めて30分程度の場所にある

【大会ギャラリー】砂浜でボールを追いかけた中学生たち〔30点〕

 

一校から複数チームを組んでのエントリーも

 今年5月に東京都渋谷区の商業施設「MIYASHITA PARK」や神奈川県横浜市の「赤レンガ倉庫」で国内ツアー大会が催されるなど、“都市型”を打ち出し新たな魅力を発信しているビーチバレーボール。この日は都内の中学生たちが、砂浜の上でボールをつないだ。

 とりわけ目立ったのは、その出場選手数だ。これまでも全国大会の予選として設けられていた「東京都ビーチバレー中学生大会」は今年、間口を広げた。元々、参加チームについては規定数の男女各16の上限を超過した場合は抽選するかたちが取られていたが、それを取り払うことに。また、中学校単位のエントリーも、複数チームを構成して参加することを認めた。これにより、男子は19チーム、女子は21チームで争われた。

 もっとも、その効果について出場チームの監督からは「インドアだと大会ではレギュラー、リザーブで分かれてしまうものですが、ここではそれがなく、参加した全員がプレーすることができます」という喜びの声が。実際、複数のチームを編成して臨んだ学校も、どちらかが試合中は応援し合う様子が見られた。

 

体育館とはまた違った難しさと楽しさを味わった

インドアで全国大会出場の実績を持つ伝統校・大森二中が地元V

 そんな中、男子は地元・大森二中の「大森二ロイヤルズ」が優勝を飾った。この日の会場は学校から歩いて15分ほどの距離にあり、練習の中にもビーチバレーボールを取り入れている。キャプテンの武田大樹(3年)は「今年はそれほど練習機会がありませんでした」と言いつつも、「自分たちはサイズが小さい分、とにかくボールを落とさないことを意識して、相手がミスするくらいまで粘ることを心がけました」と勝因を語った。

いわばホームコート。大森二中の面々は日頃の練習の成果を発揮した

 大森二中は昨年の湘南・藤沢カップに出場しており、「全国大会でトップレベルのビーチバレーボールを経験させてもらい、『相手がどんなことをしてくるか』『どんなことをすれば点が決まるか』を肌で感じられたので、それはかなり今年も生きました」と武田キャプテン。全国大会でのメダル獲得を目標に掲げた。

 

優勝した男子の大森二ロイヤルズ

 

女子は出雲中のAチームが優勝し、1年前の雪辱を果たす

 一方の女子は3チーム編成で今大会に臨んだ出雲中の“A”が頂点に輝いた。昨年のこの大会は決勝で敗れており、「今回こそ優勝するんだ、という気持ちで臨みました」と清水梨乃キャプテン(3年)。今年はインドアの都大会との日程的な兼ね合いもあり、ビーチバレーボールの練習は大会前日の2時間だけだったというから驚きだ。

 

「みんなであきらめずにボールを落とさなかった」と出雲中Aの①清水キャプテン

 とはいえ、ビーチバレーボール自体は鈴木資子監督の「インドアにも生きてくるおもしろさがあるので」と、これまでにも取り組んできた。この日はおおむね晴れだったが、強烈な風や小雨にさらされる時間帯が。それでも、「風を読んでプレーしないとボールが思わぬ方向に飛んでしまうので。風を読むことと、コートがインドアよりも小さい分、力加減を意識しました」(清水キャプテン)と、“ビーチバレーボール仕様”の戦い方を実践していた。

 

優勝した女子の出雲中A

 

 中学生の4人制ビーチバレーボールの全国大会にあたる湘南・藤沢カップは例年、神奈川や沖縄、愛媛など、砂浜が身近で日頃から積極的にビーチバレーボールに励んでいるチームが上位成績を収めている。一方で、東京都は、2019年に第74回国民体育大会(いきいき茨城ゆめ国体2019)の少年女子で衣笠乃愛/菊地真結組(ともに共栄学園高/当時)が東京都代表として優勝。2人は現在、ビーチバレーボール界の新鋭ペアとして国内大会を戦っている。

 この日、大森のビーチバレーボールコートで砂まみれになりながらボールを追いかけた中学生たちから、ビーチバリヤーとして大きく羽ばたく選手が現れるかもしれない。

 

いよいよ夏が到来。ビーチバレーボールにぴったりの季節だ

■第7回東京都ビーチバレー中学生大会

=男子=

優勝:大森二ロイヤルズ

準優勝:稲城ALPHA

ベスト4:ブルーSAMURAI、稲城DELTA

【参加チーム】

大森二ロイヤルズ、大森二セグンドJr、大森二スペシャル、DropJYVC M1、DropJYVC M2、DropJYVC M3、ViVA-1、ViVA-2、ViVA-3、volare北多摩A、volare北多摩B、ブルーSAMURAI、ブループライド、ブルーインパルス、稲城ALPHA、稲城GANMA、稲城DELTA、文京九中、文京九中A

=女子=

優勝:出雲中A

準優勝:DropJYVC W1

ベスト4:出雲中B、大森八中A

【参加チーム】

DropJYVC W1、DropJYVC W2、DropJYVC W3、三宿VBC、三宿つかぽん、三宿CANたわ~ず、大森八中A、大森八中B、大森八中C、出雲中A、出雲中B、出雲中C、大泉中A、大泉中B、BLUE糀谷、BLACK糀谷、FUCHU10ハラミーズ、FUCHU10カルビーズ、ViVA-A、ViVA-B、中野二中

(取材・写真/坂口功将〔編集部〕)

 

 

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ビーチに転向しパリオリンピックを目指す古田史郎

 

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第7回東京都ビーチバレー中学生大会1

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