函館開催の掉尾を飾る、第59回函館記念(GIII、芝2000m)は、昨年の覇者で連覇を狙うハヤヤッコや、前哨戦の巴賞で1…
函館開催の掉尾を飾る、第59回函館記念(GIII、芝2000m)は、昨年の覇者で連覇を狙うハヤヤッコや、前哨戦の巴賞で1、2着に好走したアラタ、ドーブネが参戦する。
また、3勝クラスを制して勢いに乗るローシャムパーク、ブローザホーンといった上がり馬が激突するが、波乱含みのハンデ戦らしく、どの馬からも狙えそうな、穴党注目の一戦だ。
そんな中、セントライト記念3着の実績が光るローシャムパークが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
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■未知の魅力も…不安要素は多数
2020年は、2桁人気によるワンツーフィニッシュ、過去10年で2桁人気が8回馬券内に入るなど、波乱必至のハンデ戦となる函館記念。例年、巴賞の好走馬は不振で、今年は1、2着のアラタ、ドーブネが該当するなど、人気を集めそうな馬が不安な一面を覗かせている。
ローシャムパークは、前走・3勝クラスのむらさき賞を勝ち上がり、セントライト記念以来、2度目の重賞挑戦となる。波乱の多いハンデ戦だけに、条件クラスからの転戦で結果を残すことができそうなイメージのある重賞だが、函館記念では意外にも、条件クラスからの臨戦組は不振傾向にある。
過去10年、馬券内に入った馬の大半は、前走がGI~GIIIの重賞を走っていた馬たちで、その成績は【9.6.7.56】。着順は問わず、重賞クラスで揉まれてきた馬たちが結果を残せる舞台というわけだ。
それ以外では、前走オープン特別組、そのほとんどが巴賞だが、成績は【1.4.2.67】。一方、前走条件クラスは【0.0.1.5】と、出走数が少なく、人気になるような馬も少なかったが、2016年バイガエシは、1番人気で5着に敗れているように、条件クラスからの臨戦では、函館記念の壁は高いのかもしれない。
また、年齢別の成績を見てみると、6歳馬が勝利数、連対数ともにトップで、円熟味を増したベテラン勢が幅を利かせている一戦だ。一方、若い4歳馬も【2.3.1.16】と、まずまずの結果を残しているが、その内訳を見ると、キャリア11戦以上が占め、キャリア10戦以下は【0.0.0.7】と一度も馬券に絡んでいない。
その中には、前述のバイガエシを含め、2018年トリコロールブルー(1人気6着)、20年カウディーリョ(1人気7着)、21年カフェファラオ(1人気9着)と、実に4頭が1番人気に支持されて、掲示板外に敗れている。ローシャムパークは、まだキャリア8戦の身。過去の傾向に照らし合わせると、手を出しにくい4歳馬と言えそうだ。
3代母にエアグルーヴがおり、そこから繋がる名牝系の出身となるローシャムパーク。4歳を迎えて本格化を示し、血統背景からも、将来への期待込みで、今回は人気を集めそうな雰囲気だが、重賞での経験不足、キャリアの浅さを考慮すると、人気ほどの妙味はあまり感じられず、今回は思い切って「消し」でいきたい。
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著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか 20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。