7月1日放送の『卓球ジャパン!』は、先週に引き続き長﨑美柚&木原美悠(木下グループ)の"Wみゆう"がゲスト出演。世界卓球2023女子ダブルスの激闘をDEEPに解説してくれた。

準々決勝でヨーロッパの国際ペア、マテロバー(チェコ)/バラージョバー(スロバキア)と対戦したWみゆう。第1ゲームは取ったものの、続く第2、第3ゲームは相手の強打に押されて連続で落とし崖っぷりに追い込まれる。

それでも強気の姿勢は崩さず、木原は長﨑に「もっと思い切ってやったほうがいい」とアドバイスし、第4ゲームは11-2と相手を圧倒した。

これで流れに乗ったWみゆうは第5ゲームも好プレーを連発。MC平野早矢香が注目したのは、第5ゲーム冒頭の長﨑のチキータレシーブ2連発だ。それまではクロスに打っていたが、初めてストレートに返球。しかも2本連続同じコースで得点した。

「この2本でこのゲームは決まったと思った」と平野も勝利を確信したナイスプレーだ。

「(ストレートに狙ったのは)ひらめきです。いけると思ったのと相手が待っていないというのがマッチして"これはいくしかない"って」(長﨑)

第4ゲームを簡単に取っていただけに相手も開き直ってくる可能性があり、第5ゲームの入りは重要と平野は感じていたが、「もう1回いくの? やっベー!みたいな(笑)」と長﨑のレシーブにはかなり衝撃を受けたという。

素晴らしいスタートダッシュで一気に5-0とリード。

「このあたりでメダルは意識していた?」という質問に対して「絶対思ってました(笑)」と木原。一方「メダルは考えなかった。考えたら負けだと思った」と語ったのは長﨑。さすが先輩、最後の1本を取るまで油断はしない。

......と思いきや、5-1で華麗にバックハンドを決めた直後に長﨑が思わずニヤリ。

「なんかニヤけとうやん(笑)。(次の)サーブする時も笑っとる、まだ」と木原にツッコまれるのであった。

そのままリードを保ったWみゆうは、最後は長﨑のドライブレシーブからの木原の高速バックハンドというコンビネーションプレーでメダルを決めた。

「最後まで諦めない気持ちと勝つ突破口を見つけることが大事だなっていうのを改めて感じました」(長﨑)

続く準決勝は中国の陳夢/王芸迪と対戦。準々決勝で早田ひな/伊藤美誠ペアをストレートで下し、今大会で優勝を果たした最強ペアだ。

そんな強敵を相手に第1ゲームを先制したWみゆうだったが、そう簡単には勝たせてくれないのが中国ペア。

「第1ゲームは美柚のチキータが決まりすぎて"このままいけるのでは"と思ったけど、チキータをさせないサーブだったり、チキータに対応してきて、さすが中国だなって感じました」(木原)

中国ペアで特に苦戦したのが「フリックレシーブ」と長﨑はコメント。

「低いサーブを出してもフリック。初速が早くて難しさを感じました」

第4ゲームも10-6とゲームポイントを握ったが、なかなか1本を取らせてもらえない。10-8では長﨑のパワードライブを王芸迪がバックカウンター。結局11-13で落とし、勝利はならなかった。

「あと1点だったんですけど、その壁は今の自分たちの力ではまだ程遠い」(長﨑)

「終わった瞬間は"しょうがない"という気持ちが少しあったが、こうやって見るとチャンスがたくさんあって本当に悔しい試合」(木原)

改めて中国の壁の高さを知らされた準決勝となったが、それでも初出場でメダル獲得は素晴らしい結果だ。

まだまだ伸び代のあるWみゆうのさらなる成長に期待したい。

「卓球ジャパン!」BSテレ東で毎週土曜夜10時30分放送