互いに無敗でキャリアを突き進んできた井上。同じく負けなしのフルトンとの直接対決は小さくない話題となっている。(C)Getty Images 負け知らずで連勝街道を突き進んできた猛者によるマッチメイクはいかなる決着を見るのか。今月25…

互いに無敗でキャリアを突き進んできた井上。同じく負けなしのフルトンとの直接対決は小さくない話題となっている。(C)Getty Images

 負け知らずで連勝街道を突き進んできた猛者によるマッチメイクはいかなる決着を見るのか。今月25日に東京・有明アリーナで行なわれるボクシング前世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)とWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)によるタイトルマッチは、日増しに注目が高まっている。

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 世界が「モンスター」と認めた当代屈指のハードパンチャーである井上と、卓越した技術力で着実に相手を仕留めてきた「天才」フルトン。タイプの異なる両雄の対戦は非常に興味深い顔合わせであり、その注目度はワールドワイドだ。

 過去に両者が繰り広げてきた戦いを思えば、スピーディーかつパワフルな異次元の攻防戦が期待できる。だからこそ、“ボクシングの聖地”も虜になる。

 数多の歴史的な名勝負が行なわれてきたマディソン・スクエア・ガーデンがあるニューヨークの専門サイト『NY Fight』のコリン・モリソン記者は、同じ週の29日(現地)にラスベガスでテレンス・クロフォードとエロール・スペンスJr.(ともに米国)によるウェルター級のメガマッチが行なわれるため、「ボクシング・ファンにとって最高の一週間だ。5日間で我々は最高の選手たちによる戦いを2度も目にできる」と強調。そのうえで、井上vsフルトンには「特筆すべき価値がある試合だ」と期待を寄せた。

 まず、初の国外戦に臨むフルトンについて「非常にテクニカルな戦士だ。ほとんどのファイターに深刻な問題を引き起こす。彼のフットワークはどんな反撃も無に帰す」と賞賛するモリソン記者は井上を「ビッグパンチャー。それでいてボクシングの総合的な実力もトップクラスだ。ほとんどの試合で主導権を握ってきた」と絶賛。そして、日本の怪物とアメリカの天才による対決を煽った。

「イノウエが新たな階級でも恐怖的な支配を続けるのか。それともフルトンが体格とリーチのアドバンテージを生かして『ザ・モンスター』の脅威を無効化するのか。その答えはすぐにわかるだろう。おそらく時間はかからないはずだ。私はこの試合を実現させた両ボクサーは称賛に値すると思う。ボクシングを愛する人々の桃源郷のような試合になるはずだ」

 すでに軽量階級では異例とも言うべき全米での中継も決定しているという井上vsフルトン。はたして、至高の対決を制するのはどちらになるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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