■ヒンドゥタイムズ
【中間調整】体調面や気性に難しさを抱えながらリステッドの大阪城Sを制すなど、地力の高さは示してきた。それでも重賞で勝ち負けするためのあとひと押し必要、ということから昨年春先に去勢手術へ踏み切る。8カ月ぶりの復帰戦だった昨年8月の小倉記念でさっそく2着、今年2月の小倉大賞典で重賞初勝利と、目論見通り去勢後のパフォーマンスは向上したと言っていい。前走の鳴尾記念は7着。後方から一瞬いい脚を使って、前々の馬で決着した流れのなか0秒3差まで詰め寄ったもので、着順のイメージほどは負けていなかった。
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その後はいったん放牧へ。かつては間隔を取りつつ使われてきた馬だが、体質面の強化から放牧先での回復が順調だったようで、中4週となる七夕賞へのエントリーが決定。6月22日に栗東へ戻り、調整が開始された。初時計となった25日の調教でさっそくCW併せ馬をこなせたあたり、緩みはほとんどなし。1週前追いではプロキオンSに出走を予定しているドンフランキーを追走しあっさり取り付くと、懸命に追われる相手を楽に振り切って先着を果たした。
【最終追い切り】レース当週はCWで3頭併せ。大きく先に行かせた2頭を外からオーバーテイクする意欲的な内容で、小回り福島対策の操縦性をより磨き上げた。リズミカルな走りを保って直線に向かい、大外に進路を取ると抜群の手応えを保ってドンフランキーには楽に先着、今週デビューを迎える良血2歳馬ルシフェルが食い下がってきたが、これに対しても優勢の手応えで併入としている。
【見解】これまで休み休みで使われてきた馬で、中8週だった前走・鳴尾記念後もある程度休養を取るものと思われたが、七夕賞に向かってくるあたり、目下よほど状態が良好で、牧場にいるのはもったいないレベルの気配だったということか。実際、帰厩後の動きは上々。2週続けてオープン馬ドンフランキーを問題にせず、今週は併せたもう1頭、稽古駆けする素質馬ルシフェルの追撃も楽に受け流している。トップハンデがどうかだが、デキは言うことなし。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。















