■セイウンハーデス

【中間調整】3歳時はクラシック本番こそ凡走に終わったものの、プリンシパルS勝ちやセントライト記念4着など素質の片鱗は見せていた馬。昨年の菊花賞(17着)後に蹄の不安を解消するため、半年弱の休養に入る。復帰戦だった競馬法100周年記念(3勝クラス)では、長期ブランクを感じさせることなく快勝すると、続く古馬重賞初挑戦だった新潟大賞典は、主導権を握る積極的な競馬から2着。勝ち馬カラテの道悪適性と、鞍上・菅原明騎手の騎乗を褒めるしかない内容で、3着には8馬身をつけていた。重賞戦線でやれる能力を改めて示したと言っていい。

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休養明けから2戦使われ反動が皆無なことから、陣営は即座に次戦を七夕賞に設定。このレースからサマー2000シリーズのチャンピオン獲りに挑む構えだ。短期放牧を挟んで6月頭に栗東へ帰厩。4日の坂路14-14を皮切りに、徐々に負荷が強められている。1週前のCW併せ馬には幸騎手が騎乗。外から先行する良血素質馬ブライトジュエリー(フローラS3着)をマクっていく意欲的な内容で、相手もしっかり伸びていたが、それ以上の切れからスパッと抜き去って2馬身の先着という動きだった。抜け出してからもソラを使わず集中して走れていたのもいい。

【最終追い切り】1週前のCW併せ馬で強い負荷を掛けられたのが、実質の最終追い。レース当週は福島への輸送も考慮され、息を整える程度の内容に留まる。坂路を単走で駆け上がり、馬なりのままスムーズに加速。ラスト2Fが13秒5-12秒3とメリハリの効いたギアチェンジぶりだった。

【見解】1週前の動きは圧巻だったし、ブリンカー効果で集中し脚を溜めることができていた、最終追いの動きも申し分なし。最終追いではかなり渋った馬場をまったく苦にせず、スイスイと駆け抜けたあたりメンタル面の強化も感じられる。重賞初Vは目前と言える絶好の気配。

総合評価「S」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。