オールスター級の活躍を見せてきた吉田の選外は、米メディアでも小さくない驚きとなった。(C)Getty Images ハイ…

オールスター級の活躍を見せてきた吉田の選外は、米メディアでも小さくない驚きとなった。(C)Getty Images

 ハイスペックさを披露し続けてきたルーキーイヤーでの選出は叶わなかった。

 現地7月2日、MLBは今月11日(現地)に行なわれるオールスターゲームに出場する投手と控え選手を発表。これによって両リーグの全出場が出揃ったのだが、レッドソックスで主力級の活躍を見せていた吉田正尚は惜しくも選外となった。

【動画】その球を打つ?米識者を驚かせた吉田正尚の”悪球打ち”をチェック!

 今季に名門レッドソックスとの5年9000万ドル(約126億円)の大型契約を締結した吉田は、一部の識者から「払いすぎではないか」と揶揄されたメガディールにふさわしいシーズンを過ごしている。

 開幕間もない4月19日時点までは打率.167と低迷していたが、徐々にメジャーの水になれると次第に本領を発揮。5月からは数字も飛躍的に向上し、現時点で打率.305、出塁率.377、長打率.477、OPS.857、9本塁打と目に見える結果も残している。

 ゆえにオールスター不選出の結果に驚きの声も上がっている。米スポーツ専門メディア『The Score』は、「オールスターにいけなかったスターたち」と銘打った記事を掲載。そのなかでワンダー・フランコ(レイズ)やフェルナンド・タティスJr.(パドレス)といった他に出場が叶わなかった大物たちの中に吉田をピックアップした同メディアは「アメリカン・リーグ屈指の打者として頭角を現した29歳はwRC+でALトップ10内にランクされ、リーグで2番目に三振の少ない打者だ」と強調。類まれな打撃センスを称えた。

 さらに米大手紙『USA Today』も「オールスター落選者:シアトルに行くべき(行くかもしれない)選手たち」と題した記事を掲載。そのなかでレッドソックスのラファエル・デバースとともに吉田の名を列挙し、「ヨシダは日本からフェンウェイパーク(球団本拠地)に来て以来、出塁しかしていない」と指摘。オールスター選出に十分な成績を残していると強調した。

 また、米スポーツ専門メディア『The Athletic』は「数字からすれば、ヨシダはアメリカン・リーグの代表チームに入っても何ら不思議ではない」と論じたうえで、次のようにメンバーから外れた理由を説いている。

「ヨシダはDH部門の控えであれば、有力な候補だったかもしれない。だが、選手投票の用紙を関係者によれば、彼は『外野手』として登録されていたという。そうした都合に加えてレッドソックスの選手たちがわざわざヨシダをDHで選ぶための運動を組織していたとも思えない」

 惜しくも初年度でのオールスター入りは果たせなかった吉田。来年以降に日本球界屈指の強打者である彼が夢舞台に立つ姿を見たいものである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】吉田正尚の成功を生んだ日本での周到な分析 レ軍首脳陣に反発覚悟で大枚を叩かせた“対応力”「従来のやり方ではダメ」

【関連記事】「完全に払い過ぎ」の評価を覆した吉田正尚に宿敵ヤ軍の名物実況者も賛辞!伝説投手は日本球界の成長を指摘

【関連記事】「本当に見えなかった」古田敦也氏・前田智徳氏・・・名球会選手たちがどうしても打てなかった「魔球」とは