100年を超える歴史を誇り、「毎トー」の愛称で親しまれるテニストーナメント「毎日テニス選手権」は3日、40歳以上の男子シングルス1回戦が行われ、元衆院議員でタレントの杉村太蔵は第4シードの安田智昭に0-6, 6-3, [7-10]のフルセ…

100年を超える歴史を誇り、「毎トー」の愛称で親しまれるテニストーナメント「毎日テニス選手権」は3日、40歳以上の男子シングルス1回戦が行われ、元衆院議員でタレントの杉村太蔵は第4シードの安田智昭に0-6, 6-3, [7-10]のフルセットで敗れ、惜しくも初戦敗退となった。
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杉村は高校時代に国体で優勝するほどの腕前を誇る。体力の衰えやけがに悪戦苦闘しつつも練習を重ね、25年ぶりの公式戦に挑んだ。
その杉村と対戦する安田は四国選手権を制すなどの実力者。ハードヒットだけでなく、俊敏なフットワークも持ち味の選手。
1回戦、開始からサーブ&ボレーで攻めに出る杉村に対し、安田は強烈なパッシングショットを決めるなど主導権を握る。第1セットは杉村が1ゲームも取ることができず、先行を許す。
続く第2セット、第1ゲームでブレークを許した杉村だったが直後の第2ゲームでブレークバックに成功し、この日初のゲームを獲得する。その後もブレークを奪い合い、安田の1ブレークアップで迎えた第6ゲーム、杉村が0-40とリードを許す。しかし、ここから杉村がポイントを連取しブレークに成功。流れが杉村に傾くと4ゲームを連取し、1セットオールに追いつく。
ファイナルセットは10ポイントのマッチタイブレークで行われ、杉村はダブルフォルトを犯すなど序盤ミスが目立ち5ポイント連取される。そこから4ポイントを重ね、あと一歩と迫るも激闘の末に初戦で力尽きた。
試合後、杉村はインタビューに応え「1回戦を共に戦った安田選手、本当に素晴らしいプレーで、私も最後まで諦めずに頑張ったんですけど力及ばず、最後はスコア以上に力の差を見せつけられました。参りました。安田選手には2回戦もぜひ勝っていただいて優勝を目指して頑張っていただきたいと思います」とコメント。
「1回戦が終わって、正直こんなに悔しい気持ちになるとは思っていませんでした。非常に悔しい気持ちでおります。振り返ると、全ポイントで自分の全力を尽くせたなと思っています。最大の懸念だった体力なんですけど、まだ5セットくらい戦えるなと思っています。もう1試合・2試合やりたかったんですけど、悔いなく自分のできる力を出し切った、そんな試合でした」
また、次回このような機会があったら挑戦しますかという質問に杉村は「来年も必ず挑戦します。必ず出ます。もう1回挑戦したいと思います。もう1年間は頑張ります」と意気込んだ。
一方、勝利した安田は「練習した時に明らかに自分が緊張しているのは分かりました。手も若干震えていました。ただ、そういう緊張をプラスに変えるのは得意なので1本目から声を出していきました。第1セットを6-0で取りましたが、そのまま第2セットを6-0でとれるとは思いませんでした。自分はペースを変えずにやってきましたが、杉村さんのプレーもすごい良くなってきて自分も力んでしまって最後足をつってしまいました。ファイナルの10ポイントでは最初から集中できたので良かったです。今はホッとしています」と述べている。
■毎日テニス選手権とは?
1919年に誕生した日本最古、最大規模のテニストーナメント。一般の部に加え、世代別の部門もあり、例年10~80代の4000人以上が熱戦を展開している。杉村が出場する40歳以上男子シングルスは44歳までの63選手がトーナメント戦で争う。7月3日に開幕し、8日に決勝を行う予定。
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