楽天が2連勝で前半戦最後のホームゲームを飾った。9日、西武に5-4で勝利。ソフトバンクが日本ハムに敗れ、勝率が上回ったため、マイナス0.5ゲーム差で再び首位に立った。■福山はピンチ招くも防御率0.00継続、「-0.5差」に梨田監督は「関係な…

楽天が2連勝で前半戦最後のホームゲームを飾った。9日、西武に5-4で勝利。ソフトバンクが日本ハムに敗れ、勝率が上回ったため、マイナス0.5ゲーム差で再び首位に立った。

■福山はピンチ招くも防御率0.00継続、「-0.5差」に梨田監督は「関係ない」

 楽天が2連勝で前半戦最後のホームゲームを飾った。9日、西武に5-4で勝利。ソフトバンクが日本ハムに敗れ、勝率が上回ったため、マイナス0.5ゲーム差で再び首位に立った。

 厳しい試合をものにした。初回。先発・塩見がメヒアに3ランを浴びるなど、いきなり4点を失った。しかし、その裏、すかさず反撃。1死から2番・ペゲーロがセカンド内野安打、3番・岡島が一塁線を抜く二塁打を放ち、1死二、三塁とすると、4番・ウィーラーがレフトに2点適時打。3回には無死一塁でウィーラーがレフトに2ランを放ち、同点に追いついた。

 塩見は2回以降、走者も走者を出したが、4、5回を併殺で切り抜けるなど、踏ん張りを見せた。6回には2番手・久保が2つの三振を奪うなど、3者凡退に抑え、梨田監督は「流れを引き寄せる役割をしてくれた」と称えた。7回には福山が1死から3連打を浴び、満塁のピンチを招いたが、ここも併殺で切り抜けた。福山は開幕から35試合連続自責0で、防御率0.00を継続した。

■11日からのソフトバンク2連戦はローテ組み換え、則本&岸に「頑張ってもらいたい」

 すると、その裏、楽天は3番手・武隈を責め、1死一、三塁から5番・銀次が中前適時打。「自分のスイングをしたらヒットになると思って打席に立った。(ボールが)甘かったので、バットを振ったらヒットになるのかなという感覚があった」。これが決勝点となった。4点ビハインドをひっくり返しての勝利に指揮官は「絶体絶命のところで耐え忍んだ。よく同点になって逆転できたと思う」と話した。

 ソフトバンクが日本ハムに敗れたことで再び、マイナス0.5ゲーム差で首位に返り咲いた。梨田監督が「それはあまり関係ない。1つ、1つ」と言えば、銀次も「自分たちの野球をするだけ。1試合、1試合、強い気持ちで戦っていく」と順位は気にかけていない。

 それでも、11日からのソフトバンク2連戦は首位攻防戦になる。先発ローテーションを組み替え、則本と岸が先発予定だ。指揮官は「(2人に)なんとか頑張ってもらいたい」と前半戦の締めくくりを託した。(高橋昌江 / Masae Takahashi)