サッカーの23年女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会に臨むなでしこジャパン(女子日本代表)の選手たちは30日、千葉市内でミニゲームなどを行い汗を流した。練習後にはジェフユナイテッド市原・千葉レディースに所属するFW…

サッカーの23年女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会に臨むなでしこジャパン(女子日本代表)の選手たちは30日、千葉市内でミニゲームなどを行い汗を流した。練習後にはジェフユナイテッド市原・千葉レディースに所属するFW千葉玲海菜が会見に応じた。「結構、きついメニューもありコンディションは自分的にどんどん上がってきています」と笑顔で答える。

千葉は昨年の9月に右膝靭帯を損傷する全治8カ月の大けがを負いリハビリに励んできた。3月5日の三菱重工浦和レッズレディース戦で復帰すると、続く3月12日のサンフレッチェ広島レッジーナ戦から3試合連続ゴール。リーグ戦合計4得点を記録。それが認められる形にもなり憧れの舞台へ選出された。

「今シーズン怪我で数試合しか試合に出てない中で選んでいただきました。ダイナミックなところやアグレッシブに行くところ、積極的な姿勢は自分の取り柄でもあります。それを出していけたらと思っています。池田太監督の期待に応えられるように頑張りたいと思います」
ただ選出されたからといっても試合に絡める保証はない。ポジション競争に勝つこと、トレーニングの中でどれだけアピールできるかである。主に日本女子代表は[3-4-2-1]の布陣を敷くが「1番前のセンターフォワードのところで勝負したい」と話すと「チームを救えるような前線の選手になりたいと思います」と続けた。

また、昨年7月以来の代表活動だが「練習する前は緊張していましたが、一緒にプレーしたことのあるメンバーもいて、周りが優しくて、膝の心配も滅茶苦茶してくれます。周りに支えられています」とチームメイトに感謝を伝えた。
本大会では、グループステージでザンビア女子代表、コスタリカ女子代表、スペイン女子代表と対戦するが「スペインは同じグループにいて、レベルが高く上手いと思います。そこは実感したいというか、戦うことで、色々と感じたいと思います」とコメント。そして「守備から攻撃の切り替えの速さや相手の陣形が崩れている中で、自分のスピードを生かして、自分がどのポジションであっても意識していきたいです」と恐れることなく世界へ挑んでいく構えだ。
“千葉の千葉から世界の千葉へ”になるためにワールドカップという大舞台で自分の実力を発揮する。