テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は29日、男子シングルス予選決勝が行われ、世界ランク209位の望月慎太郎が第16シードのZ・ピロス(ハンガリー)を6-3, 6-4, 6-1のストレートで破り、四大大会初の本…

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は29日、男子シングルス予選決勝が行われ、世界ランク209位の望月慎太郎が第16シードのZ・ピロス(ハンガリー)を6-3, 6-4, 6-1のストレートで破り、四大大会初の本戦出場を果たした。大会公式サイトには望月のインタビューが掲載され「ここは居心地がいい」と語っている。
3試合に勝利すれば本戦への出場権が手に入るこの予選。予選1回戦・2回戦と3セットマッチで行われたが、予選決勝のみ5セットマッチで行われる。
2019年のウィンブルドンジュニアシングルスで優勝を飾っている20歳の望月。2021年には予選から出場しているが2回戦で敗れている。それでも今大会の予選1回戦では第18シードのH・グルニエ(フランス)を、2回戦では世界ランク152位のL・クレイン(スロバキア)を破り初の予選決勝に駒を進めた。
この日の第1セット、望月は第1ゲームでブレークに成功。第4ゲームでブレークバックを許すも第5・第9ゲームでブレークを奪い、先行する。
続く第2セット、ファーストサービスが入ったときに76パーセントの確率でポイントを獲得した望月。1度のブレークを許したもののリターンゲームでは2度のブレークを奪い、セットカウント2-0と勝利に王手をかける。第3セット、望月は第3ゲームから5ゲームを連取し、1時間53分で勝利した。
大会公式サイトには望月の喜びのインタビューが掲載されている。
「まだやり遂げたという実感がないです。ここにいる選手たちはみんなタフだから。ただ、落ち着いて集中することを心がけました。グランドスラムがかかっているのではなく、他の試合だと思うようにしています。試合以外のことは考えず、今に集中することが大事でした」
また、4年前のジュニア制覇のときを振り返り、その道程を語った。
「フューチャーズレベルやチャレンジャーレベルで苦戦した数年間がありました。少しずつ、毎日全力を尽くしていつかここに戻ってこられると自分を信じていました。ずいぶん昔のことのように感じます。家にトロフィーと一緒に写真が飾ってあると思います」
「あの時、どんな気持ちだったかよく覚えていないけど、あそこでプレーするのが大好きだったし、ロンドンにいるのが大好きでした。今週、この場所に戻ってくることができて、とても気分がいいです。ここは居心地がいい」
同日行われた予選決勝では世界ランク162位の島袋将も勝利し四大大会初の本戦入りを確定。また、予選第4シードのダニエル太郎、同8シードの綿貫陽介は敗れたがラッキールーザーで本戦入りが決まっている。