2日に中京競馬場で行われるCBC賞(GIII、芝1200m)の「血統傾向」を分析する。2020年は阪神、21・22年は小…
2日に中京競馬場で行われるCBC賞(GIII、芝1200m)の「血統傾向」を分析する。
2020年は阪神、21・22年は小倉開催のため、中京で行われた近5回、すなわち2015~19年のCBC賞で3着内に入った種牡馬データを集計、下記の成績表をもとに推奨馬を紹介する。
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■スプリントでも好成績のディープ系
近5回の種牡馬データを見ると、ディープインパクト産駒が【3.1.0.4】、勝率37.5%、複勝率50.0%、単勝回収値248と大活躍。出走があった年は必ず連対しているように、ディープインパクトの血を持つ馬にとって好適性の舞台と言えそうだ。

CBC賞(中京開催)の3着内種牡馬データ(2015~19年)
一方、フォーティナイナー系やキングマンボ系を含むミスプロ系種牡馬は28頭出走でわずか1勝。
ディープインパクト系種牡馬が得意とする理由は、コース形態と開催時期にある。中京芝1200mは、向正面の上り坂の途中からスタートし、緩やかな坂を100mほど上った後は直線に向くまで下り坂。最後には412.5mとJRAの1200m戦で一番長い直線が待ち構えているコース形態となっている。
さらに開幕週ということもあり、パワーよりスピードが問われる傾向にある。その結果、「スピード」と「瞬発力」に富んだディープインパクト系種牡馬がフィットし、好成績に繋がっているというわけだ。
今回はディープインパクトの血を持つ推奨馬をピックアップする。
■スマートクラージュ
父は無敗の三冠馬ディープインパクト、母父は2000年の高松宮記念覇者・キングヘイロー、近親に宝塚記念勝ちなどGI3勝のスイープトウショウがいる血統構成。
スマートクラージュは前走の鞍馬S(オープン)で3着に好走しここに挑む。重賞挑戦は3走前の京阪杯以来となるが、7カ月ぶりのレースでありながら3着に入ったことを考えれば、重賞相手でも戦えるポテンシャルはありそうだ。
また、父ディープインパクト×母父リファール系の牡・セン馬は、2018年以降、中4~8週で出走時に好成績を挙げ、その成績は【7.2.3.31】。勝率は16.3%と高い勝率を誇る。
なかでも6~9月の暑い時期に強く、【4.2.0.8】で勝率28.6%、連対率42.9%と好走確率は一気に跳ね上がる。
スマートクラージュ自身も、この時期は2020年出石特別、21年舞子特別の2勝を挙げているように、暑さにも強いタイプ。前走は半年ぶりの出走で、馬体重8キロ増と前哨戦仕上げ。叩いた今回は上積みが期待できる。
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文●中井達也(SPREAD編集部)