男子テニスのマヨルカ・チャンピオンシップス(スペイン/マヨルカ、芝、ATP250)は28日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク48位のY・ハンフマン(ドイツ)が昨年の同大会王者で第1シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-4, 3-6, …

男子テニスのマヨルカ・チャンピオンシップス(スペイン/マヨルカ、芝、ATP250)は28日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク48位のY・ハンフマン(ドイツ)が昨年の同大会王者で第1シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-4, 3-6, 6-2のフルセットで破ってベスト8進出を果たした。31歳のハンフマンにとって世界ランクベスト5の選手からの初の白星となった。
1回戦で世界ランク67位のP・カチーン(アルゼンチン)をストレートで下し初戦突破を果たしていたハンフマンは、昨年王者のチチパスとの一戦に臨んだ。
この試合の第1セット、ハンフマンはファーストサービスが入ったときに82パーセントの高い確率でポイントを獲得するなどチチパスにブレークチャンスを与えることのないプレーを披露。自身は1度得たチャンスを決め切り先行する。
第2セットを落としたハンフマンだったが、ファイナルセットでは3本のダブルフォルトを犯したチチパスから2度のブレークに成功。自身は第1セットと同様に1度もブレークを許すことなく、1時間45分で勝利した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはハンフマンのコメントが掲載されている。
「トップ10プレーヤーに勝つためには、いろいろなことがうまくいかなければならないと思う。スタートはとても良かったんだ。たぶん、ステファノス(チチパス)は、このコンディションで少し厳しかったんだと思う。風と芝で、そんなに簡単じゃなかったから、初日に試合をしたことが本当に重要だったのかもしれないね」
実際、この日は風が強くこの試合が初戦となったチチパスにとっては苦しい展開となったかもしれない。
準々決勝ではワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク634位のF・ロペス(スペイン)と対戦する。ロペスは2回戦で同71位のJ・トンプソン(オーストラリア)をフルセットで下しての勝ち上がり。
同日には世界ランク77位のC・ユーバンクス(アメリカ)、同85位のA・リンデルクネシュ(フランス)が8強入り。
敗れたチチパスは芝シーズンで3大会出場したものの、1試合にしか勝利できずにウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)を迎えることとなった。