「大畑選手から良いボールが来たので当てるだけでしたし、内容的にも良かったので良い試合だったと思います」と先制点を決めた浦…
「大畑選手から良いボールが来たので当てるだけでしたし、内容的にも良かったので良い試合だったと思います」と先制点を決めた浦和レッズのエース、興梠慎三が得点シーンを振り返った。
それは20分のことだった。MF岩尾憲の狙いすましたロングフィードが左サイドを駆け上がるDF大畑歩夢へ渡ると、絶妙なタッチで足元に置き中央へとボールを送る。そこへ飛び出してきた興梠が巧みに右足で合わせる。裏に抜け出す動き出しの鋭さとゴール前の落ち着きは“流石”と言わざる得ないプレーで、リーグ戦5試合ぶりとなる4得点目を記録した。
その後、再び興梠にビッグチャンスが巡ってくる。39分、MF安居海斗のスルーパスを受けると裏に抜け出た背番号30が左足で狙うが、相手キーパーの好セーブに阻まれる。「迷いました、ループにしようかと、その迷いがダメな方向にいってしまった」と反省を述べた。
この試合に臨むにあたり、興梠は1つの狙いを持ってピッチに立った。いつもであれば前節から落ちてきてゲームの組み立てに関わるが「今日の試合に入る前に『俺、引かないから、前にいるから』と、みんなに言いました。その意味で裏に走ることも多くなりましたし、前にいることでチャンスが増えました。改めて前に(前に)張っていなければと思いました」とコメントすると、そこに至った理由について「自分自身がゴールに絡めていないこと、前に張り高い位置にいることで良い攻撃ができる。その意味で張ってみようと。裏に走るタイミングや動きが多く、相手をひっくり返すシーンも増えたと思っています」と続けた。
■「コンスタントに得点が取れればいい」
その後、MF関根貴大が61分、65分に追加点を決めたことで試合の趨勢は決まった。
「関根が得点を取ってくれたことで落ち着いて運べるようになったと思います」と興梠は言う。「前の選手が点を取れば勢いづきます。(前回の川崎フロンターレ戦で初得点)1点を取ったことで関根の気持ちは凄く良い方向にいったと思います」と後輩の成長に目を細めた。
また、チームにとっては、4月15日のJ1第8節北海道コンサドーレ札幌戦以来となる今季最多タイとなる4得点を記録。決定力を欠いていたチームにとって、今日の4得点はチームに自信を与えるものとなったはずだ。
「このようにコンスタントに得点が取れればいいですし、相手も調子がよくない状態でしたが、そういう相手こそ難しい試合になります。落ち着いてゲームコントロールできていました」
ここから興梠の夏が始まっていく。ゴール量産、そして得点力向上を予感させる一戦となった。