テニスのウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は26日、男子シングルス予選1回戦が行われ、元世界ランク19位のチョン・ヒョン(韓国)が世界ランク183位のD・クズマノフ(ブルガリア)を6-2, 3-6, 6-3のフルセッ…

テニスのウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は26日、男子シングルス予選1回戦が行われ、元世界ランク19位のチョン・ヒョン(韓国)が世界ランク183位のD・クズマノフ(ブルガリア)を6-2, 3-6, 6-3のフルセットで破り、2020年9月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)予選以来 約2年9ヵ月ぶりの公式戦白星をあげた。
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27歳のチョンは2017年の11月に開催された第1回の21歳以下最終戦 ネクスト・ジェネレーションATPファイナルズ(イタリア/ミラン、室内ハード)でA・ルブレフD・シャポバロフ(カナダ)D・メドベージェフを下し初代王者に。翌2018年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でA・ズベレフ(ドイツ)N・ジョコビッチ(セルビア)らを破る快進撃を見せベスト4進出を果たすなど、アジアトップレベルの選手として4月には自己最高の世界ランク19位をマークした。
しかし、同時にけがに悩まされる日々も送っており、腰の負傷などでツアーを離脱。2019年にはチャレンジャー大会などで好成績を残し、8月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では予選3試合を勝ち抜き本戦入り。3回戦に進出するなど爪痕を残したが、コロナ禍に入った2020年、9月の全仏オープンの予選に出場したのを最後に長期の離脱。約2年にわたり休養した。
復活したのは2022年9月のユジン韓国オープン(韓国/ソウル、ハード、ATP250)。ダブルスでクォン・スンウ(韓国)とペアを組み2試合に勝利した。
シングルスに関しては今年4月のソウル・チャレンジャー(韓国/ソウル、ハード、ATPチャレンジャー)にワイルドカード(主催者推薦)で出場。1回戦でJ・トンプソン(オーストラリア)に2-6, 4-6で屈したものの、シングルスで念願の実戦復帰となった。
その後チャレンジャー大会に4度出陣したものの勝利をあげることはできていなかったが、ウインブルドン予選の1回戦となったこの日、ファーストサービスが入ったときに84パーセントの高い確率でポイントを獲得するなどクズマノフのブレークを2度に抑え、自身は計4度のブレークに成功。1時間49分で2年9ヵ月ぶりの勝利を味わった。
予選2回戦でチョンは世界ランク158位のE・クアコー(フランス)と対戦する。クアコーは1回戦で予選第28シードのR・ブランカッチオ(イタリア)をストレートで下しての勝ち上がり。