男子テニスのシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は24日にシングルス準決勝が行われ、第1シードのC・アルカラス(スペイン)が世界ランク32位のS・コルダ(アメリカ)を6-3, 6-4のストレートで下し、大会…

男子テニスのシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は24日にシングルス準決勝が行われ、第1シードのC・アルカラス(スペイン)が世界ランク32位のS・コルダ(アメリカ)を6-3, 6-4のストレートで下し、大会初の決勝進出を果たすとともに、世界ランク1位返り咲きまであと1勝とした。
>>【動画】アルカラスの超強力フォアハンドにコルダついていけず<<
20歳のアルカラスは今月11日に閉幕した全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以来の公式戦出場。全仏オープンでは準決勝でN・ジョコビッチ(セルビア)に敗れた際、痙攣の症状が出るなどコンディションが心配されていた。
芝大会での成績は4勝2敗だったアルカラスは今大会、1回戦で世界ランク83位のA・リンデルクネシュ(フランス)、2回戦で同36位のJ・レヘチカ(チェコ)を、準々決勝で同26位のG・ディミトロフ(ブルガリア)を下し、準決勝に駒を進めた。
迎えた準決勝、アルカラスはファーストサービス時に84パーセントの確率でポイントを獲得。強力なストロークでコルダを押し切り、試合を通して3度のブレークに成功。1時間21分で決勝進出を果たした。
勝利したアルカラスは決勝で第7シードのA・デ ミノー(オーストラリア)と対戦する。デ ミノーは準決勝で第2シードのH・ルーネ(デンマーク)をストレートで下しての勝ち上がり。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトに「最高のプレーができているし、最高の気分だよ」とアルカラスのコメントを掲載している。
「今は芝で10年プレーしているような気分だよ。自分の動きやプレーがこんなに早く芝に適応できるとは思っていなかった。本当にうれしいよ」
決勝については「僕にとっては大きな挑戦になる。彼(デ ミノー)は芝で本当に良いプレーをする」と語った。
「彼のサーブはとてもフラットで、芝ではとても危険な選手だろう」
「でも、僕は自分のことを考えている。試合では自分のプレーをする。相手のことは考えないようにする。ただ決勝を楽しみ、ここでのプレーを楽しみ、何が起きるか見てみようと思うよ」
アルカラスは今大会で優勝すると次週更新の世界ランキングでジョコビッチを抜き世界1位に返り咲く。