激闘の最中に起きた“アクシデント”で失格処分を命じられた加藤。彼女が明かした主審からの言葉が物議を醸している(C)Getty Images「審判とスーパーバイザーが私のところにきて『ボールを当てた相手が男の子なら問題はなかったと思う…

激闘の最中に起きた“アクシデント”で失格処分を命じられた加藤。彼女が明かした主審からの言葉が物議を醸している(C)Getty Images

「審判とスーパーバイザーが私のところにきて『ボールを当てた相手が男の子なら問題はなかったと思う』と言ったんです。彼らは、女の子が15分以上も泣きじゃくっていたので決断しないといけなかったとも私に説明しました。

『女の子が5分くらいで泣き止んでいれば、それでもよかったし、ボールが足とか腕にあたっていればよかったんだけど。(当たった個所が)首だったから難しかった』とも言われました」

【動画】波紋を広げた加藤の失格騒動。 ボールガールが涙したボール直撃の瞬間をチェック

 衝撃の告白だと言えよう。これは現地6月22日に海外のテニス専門サイト『Clay』の取材に応じたプロテニスプレーヤーの加藤未唯(ザイマックス)が明かした一大騒動の舞台裏で主審とのやり取りだ。

 この騒動は、今月4日に行なわれた「全仏オープン」の女子ダブルス3回戦でアルディラ・スーチャディ(インドネシア)とペアを組んだ加藤の何気ない行動がキッカケとなって起きた。第2セットの途中に相手コートへの返球が、ボールガールの頭部を直撃。少女を泣かせてしまったために、スーパーバイザーも介入する事態に発展し、最終的に失格を言い渡されたのである。

 大会後にディレクターを務めたアメリ・モレスモ氏も「あんなに長い間泣いているのを見ると、何らかの決断をしなければならない」と通り、全仏側が失格を決断した考えそのものにブレはない。だが、「ボールを当てた相手が男の子なら問題はなかった」という主審による加藤へのコメントは違和感を覚える。

 ゆえに各国メディアも『Clay』での加藤の証言に驚きの声を上げている。

 英紙『Express』は「ボールに当たったのが男の子であったなら失格にならなかったのか?カトウによるセンセーショナルな発言だ」と指摘。さらにルーマニアのスポーツ専門サイト『Atena AS』も「ローランギャロス(全仏オープンの愛称)による信じられない理由での失格だった」と加藤のコメントを紹介。やはり「ボールボーイなら良かったのだろうか」と懐疑的な意見を投げかけている。

 ふたたび世界で波紋を広げている加藤の失格騒動。その余波しばらく落ち着きそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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