■ボッケリーニ
前走の鳴尾記念は、中団のやや後ろからレースを進め、3コーナーに差し掛かったところで外から早めに進出を開始。先行勢を射程圏内に入れて直線を迎えると、残り200mで先頭に立ち、最後は後続の追撃を凌いでそのまま押し切ってみせた。これが自身3つめの重賞タイトルで、豊富なスタミナと渋太さが7歳になってさらに進化してきた印象。
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昨年の目黒記念勝ちのほか、日経賞では2年連続で2着など、非根幹距離の重賞でたびたび好走してきた馬で、昨年からここまで5戦して【1-2-1-1】。唯一の圏外が昨年末の有馬記念なだけに、格負けの懸念があるものの、2021年には鳴尾記念勝ちのユニコーンライオンがレイパパレらに先着したように、実績より適性と調子で逆転できるのが宝塚記念の特徴。GIではフタ桁着順が続くものの、ここで改めて見直してみたい。
2015年に宝塚記念を優勝したラブリーデイの全弟で、母系はダンスインザダーク、トニービン、リアルシャダイと重厚な血統が名を連ねる。上がりを要するタフなレースでこそのイメージで、一発あるならここだろう。過去2戦のGI大敗で嫌われるならシメシメ。人気はないが、押さえておきたい存在だ。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。