■イクイノックス
【中間調整】昨年後半に天皇賞・秋、有馬記念と快勝し国内を制圧。今年初戦として臨んだドバイシーマクラシックでは自ら主導権を握り、そのまま後続に影を踏ませぬ圧巻の逃げ切り勝ちを収め「ワールドベストレースホースランキング」1位の評価を得ている。その後は早い段階で宝塚記念への参戦が表明され、ノーザンファーム天栄での放牧を経て5月25日に美浦へ帰厩。
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5月28日に坂路14-14の初時計で体をほぐしたのが初時計。6月1日にはウッド1F12秒7を楽にマークし、順調さをアピールした。その後美浦は坂路が閉鎖になり、直前輸送のリスクを減らすことも考慮され早い段階で栗東に移って調整されている。1週前となる14日のCW併せ馬にはC.ルメール騎手が騎乗。美浦との単純比較こそできないものの、5F65秒0(馬なり)という自己最高レベルの猛時計を叩き出した。
【最終追い切り】レース当週の追い切りも栗東で。この日は助手が騎乗し、前後に馬を置く隊列から直線では左右の間に割って入る3頭併せを行った。直線に入って軽く促されると脚力の違いで一気に抜け出し、1頭となったあとも気を抜かさないよう鞍上が仕掛けるとギアをさらに上げて最先着を果たした。
【見解】栗東への移動当初は環境の変化に戸惑いもあったようで、陣営からは慎重なコメントも聞こえているものの1週前、当週といずれの動きも豪快。最終追いでは2頭の間から抜け出しフワッとしたあたりで鞍上が負荷を掛ける場面があったが、仮に体調に不安があればあそこでオーバーワークを避け、手控えられていたはずだ。ひ弱さを抱えていた馬が、ドバイ経験を経てグンと逞しくなった印象。万全と言える。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。